「少女☆歌劇レヴュースタァライト」は2018年7~9月放送の全12話。
ミュージカル、漫画、アニメ、ゲームと展開するメディアミックス作品。
聖翔音楽学園に通う愛城華恋と転校してきた幼馴染の神楽ひかりを中心に、オーディションに集まった9人の舞台少女たちの成長をミュージカル要素をふんだんに取り入れ展開する物語。
◆ジャンル&キーワード
青春、舞台、ミュージカル、ファンタジー、バトル
◆お勧め度
★★★★☆(星4)
◆こんな人にお勧め
- 青春物が好きな人
- 謎の多いストーリー展開が好きな人
- 歌とバトルの融合に胸を熱くしたい人
- 少女革命ウテナや輪るピングドラムなど幾原作品が好きな人
- キリンが好きな人
目次
総評
ミュージカル舞台が題材ならではの歌の数々、舞台を見ているかのようなバトル、謎が多いストーリーと随所に散りばめられる伏線、良い意味で視聴者をおいてけぼりにするかのような演出と展開に引き込まれる作品。
中盤からの盛り上がりが激しいので、是非ともネタバレを見ずに視聴し衝撃を受けて欲しい。
レヴューと言う名の歌×バトルシーンが熱く、各人が登場する際の口上がかっこよすぎて痺れる。
毎回違う歌、様々に変化する舞台、色鮮やかな照明、まさに舞台を見ているかのようで胸躍る。
そしてバトルシーンの動きが凄い。
もの凄く人物が動き完成度が高い。さらに華恋の様々な機械が動き衣装を完成させていく「アタシ再生産」という変身バンクがくそかっこいい。
EDは毎回バージョンが違い、その回でメインとなった者が担当するという凝り方。
優しいタッチで描く「めばち」さんのイラストと、「fly me to the moon」のオマージュと思われる曲調の「Fly Me to the Star」に心癒される。
監督の古川知宏さんが幾原監督の元で働いていた事もあり、至る所に「少女革命ウテナ」や「輪るピングドラム」「ユリ熊嵐」などの幾原監督っぽさが出ている。
ただ、それは部分部分の演出面での話し。
全体が抽象的に描かれる訳ではなく、ストーリーの核は「舞台少女の成長」としっかりとしており、判り難いと言う事はない。(判りやすいという意味ではない)
出てくる謎のキリンが渋くて面白い。
「わかります」が口癖だが、毎回ニュアンスが違う言い方をする所が巧い。
注意:ここからは、ネタバレありです。
各話ストーリー紹介&感想(ネタバレあり)
第1話:舞台少女
演劇界を担う次の才能を育てる為につくられた聖翔音楽学園で、舞台女優になる為レッスンに励む99期生の愛城華恋(あいじょうかれん)。
3年間同じ演目を行うのが習わしとなっている聖翔祭で演じる舞台「スタァライト」の準備を進める99期生。
去年の舞台は楽しかったと言う大場なな(だいばなな)に、まだまだ未熟でもっと完成度を高める必要があると気合を入れる星見純那(ほしみじゅんな)。
ある日、華恋の幼馴染である神楽ひかり(かぐらひかり)がイギリスの王立演劇学院からの転入生としてやってくる。
12年ぶりの再会に喜ぶ華恋はひかりを寮に案内する。
クールな雰囲気を漂わせるひかりの上手な演技に首席の天堂真矢(てんどうまや)は心が見えないと言う。
寮でひかりを探す華恋は、学校に向かうひかりを見かけ学校へ行く。
華恋は学校で見慣れないエレベーターを発見、乗り込むと地下劇場で戦う純那とひかり、舞台を眺める喋るキリンの元へと出る。
そして「情熱のレヴュー」が始まる。
「最も煌めいたレヴューを見せてくれた方にはトップスターへの道が開かれる」と言うキリン。
幼い頃ひかりと一緒にスターになると約束した華恋はレビューに飛び入り参加、純那を降しポジションゼロを獲得。
キリンはオーディション1日目の終了を宣言する。
感想:
突然現れる幼馴染の転入生、学校の地下劇場で行われている戦闘、そして謎のキリン。
何が何やらわからない超展開のまま終わる第1話。
華恋の変身バンクがかっこいい。
そしてキリンが異常に渋い。
魅せ方が「少女革命ウテナ」や「輪るピングドラム」のようであり、歌って戦うのが「戦姫絶唱シンフォギア」のようでもある。
舞台少女の話と思って見始め、いきなり始まる戦闘に目が点になり、今後の展開が気になってしょうがない。
そして、謎の転校生がまどマギのほむほむに見えてしょうがない。
華恋の変身バンクからの口上がなかなか痺れる。
- 華恋「星屑溢れるステージに可憐に咲かせる愛の華。生まれ変わった私を纏い、煌めく舞台に飛び込み参上!99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
第2話:運命の舞台
昨日のオーディションが何だったのか分からない華恋 。
ひかりにキリンの事を聞くも口外無用と答えてもらえない。
純那に聞こうとするも「あんなのルール違反だ」と怒られる。
お昼、エレベーターの前でオーディションから華恋を降ろすようにキリンに言うひかりだが断られ、ばななプリンを持ってきたななに背後から声をかけられ驚く。
授業中、ひかりの相手をななに取られた華恋は純那とペアを組み練習を行う。
昨日の舞台の事を聞く華恋に「選ばれた舞台少女によるレヴューってメールが来てたでしょ?」と答える純那。
その後純那は疲れから倒れ、保健室で看病するななに「私自身の煌めきでスタァになれるチャンスが来たの」と告げる。
放課後、ひかりからオーディションに参加するなと言われる華恋。
ひかりと一緒にスタァになる夢を本物にする為、オーディションを受けると答える華恋の元にオーディション2日目の通知が来る。
オーディション2日目「渇望のレヴュー」が華恋と純那により始まる。
チャンスをものにしようと諦めない純那だったが華恋に敗北。
純那は最後までスタァを目指してやり切ると笑顔で華恋に言う。
一方、他の舞台では天堂真矢に敗北する西條クロディーヌ(さいじょうクロディーヌ)の姿があった。
感想:
キリン主催のオーディションから華恋を降ろしたいひかりだが、華恋はひかりとの夢を本物にする為オーディションを受け、純那はスタァになれるチャンスが来たと頑張り、華恋が勝つ第2話。
そして、他の舞台でも戦いが行われている事がわかる。
誰よりも真面目で努力家の純那が負けてしまうのは可哀想だけど、最後の明るい笑顔で救われる。
オーディションが一回負けると何か大きなペナルティーがある物ではなく、何度でも挑戦でき、順位を付けていく形式だとわかる。
順位を示すのが昔のザ・ベストテンと同じ形式なのが笑える。
レヴューが始まる時の口上がカッコいい。
- 華恋「星屑溢れるステージに可憐に咲かせる愛の華。99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
-
純那「人には運命の星がある。綺羅星、明け星、流れ星。己の星は見えずとも見上げる私は今日限り。99期生星見純那!掴んでみせます自分星!」
クロディーヌに勝利する真矢「夢は見るものではなく魅せるもの。頂きに煌めく星は一つ。This is 天堂真矢!」。
くぅ~、かっこいいぞ。
This isってなんだよって感じだけど、首席の強キャラ感が凄い。
第3話:トップスタァ
スタァライトそれは星の光に導かれる女神たちの物語。
だけど引き離され、二度と会えなくなってしまう悲しい物語。
二人の夢は叶わないのよ・・・。
次回の聖翔祭では裏方も兼任することになったななは、歌も踊りも大好きだが舞台を作る方にも興味が出てきたという。
もったいないと言う露崎まひる(つゆざきまひる)、舞台の上を知るからこそ書けるものがあると期待を口にする真矢。
ななは前回のような最高の公演にしてみせると張り切る。
放課後、ひかりに校庭の物置小屋へ閉じ込められる華恋。
一人自主練習するクロディーヌの元に石動双葉(いするぎふたば)が来て真矢と何かあったのか問う。
ちょっと思い知らされただけよと言うクロディーヌ。
寮で華恋を探すまひるは、花柳香子(はなやぎかおるこ)にひかりが来てから何か変だと思わないかと聞かれる。
オーディション3日目の通知が来た華恋は物置小屋から脱走、追いかけてくるひかりを振り切り地下劇場へ向かう。
真矢と華恋の「誇りのレヴュー」が始まるも、圧倒的な真矢の強さに華恋は為す術なく敗北する。
一方、双葉と戦っていたクロディーヌは勝利する。
そしてキリンの順位表に9位愛城華恋と表示され、オーディションに参加した華恋をひかりは怒る。
感想:
ななが裏方に回り、真矢に負けたクロディーヌは落ち込み、双葉は脇役からトップスタァになりたいと思い、香子はひかりに怪しいものを感じ、華恋が首席の真矢と戦い負ける第3話。
皆の色々な想いが交錯する回。
結局地下劇場のオーディションには9人全員参加していた事が判明。
段々と話が盛り上がってきた。
そして戦闘シーン(この場合はレヴューシーンかな?)がもの凄く動くし、ライティングもカッコいい。
華恋を物置小屋に閉じ込めるひかり。
華恋の手を縛り、バールを片手にしてちょっと危ない子なんだな。
申し訳程度に華恋の前に置かれたバナナマフィンが笑える。
真矢の口上もかっこよかった。
そして勝利した時の「This is 天堂真矢!」は今回も健在だった。
- 真矢「月の輝き星の愛。数多の光集めて今あなたの心に届けましょう。99期生首席天堂真矢!今宵煌めきをあなたに!」
最後に表示されたここまでの順位。
1位は圧倒的首席の真矢。
裏方に回ると言うななが3位。
ひかりは結構弱かった?
今回お休みだったから順位が上がらなかっただけかもしれないが。
- 天堂真矢
- 西條クロディーヌ
- 大場なな
- 花柳香子
- 石動双葉
- 露崎まひる
- 星見純那
- 神楽ひかり
- 愛城華恋
3話にして初EDが流れる。
結構いい雰囲気のEDで作風もかわいい。
三ツ星カラーズのEDも務めた「めばち」さん、この人のイラストは温かみと可愛さがあっていいね。
曲は「Fly Me to the Star」で曲調からして「fly me to the moon」のオマージュと思われる。
今回はひかりのソロ。
第4話:約束タワー
舞台を見る幼い華恋とひかりは、二人であの舞台に立ち輝くスタァになろうと約束する。
朝目覚めるとひかりが居なくなっていた。
寮の中でひかりを探す華恋は、ななに電話しろとアドバイスを貰う。
電話が繋がるが切られてしまった華恋は、寮を出てひかりを探しに行く。
止めたのに地下劇場に行ってしまった華恋にLINEでどうして負けたのか?と聞いてくるひかり。
真矢とステージが違い過ぎたと答える華恋はもう一度ひかりに電話する。
「私達のスタァライト覚えてる?」と聞くひかり、華恋は「忘れる訳ない」と答える。
夜東京タワーで会う華恋とひかり。
あのオーディションの合格者は一人であり、合格できなかった者は舞台少女として一番大切なものを失うと華恋に教えるひかり。
華恋は自分を守ろうとしたひかりに礼を言い、二人で合格しようと言う。
華恋の言葉を聞いたひかりは「二人で一番煌めけばきっと」と決意を新たにする。
寮の夜の点呼、寮生たちは皆で二人が居ない事をごまかす。
翌朝帰ってくる二人の元に駆け寄るまひる達。
自転車に乗り出勤する先生は「神楽と愛城。後で職員室な。庇った連中も一緒だぞ」と言い残し通り過ぎていく。
感想:
幼い頃の約束の通り華恋とひかりが同じ方向を向き、二人でスタァを目指す決意をする第4話。
キリンオーディションが無いのでほんわかとした回。
オーディションで戦ってはいるけれども皆の仲がとても良い描写が温かい。仲間意識は凄く高くて切磋琢磨しながら皆で頂上を目指す。
部活もの(これは部活じゃないけど)に必要不可欠な要素だ。
そして、キリンのオーディションに合格できなかった者は舞台少女として一番大切なものを失うと云うペナルティーがある事が判明する。
やっぱりあるのかペナルティー。
ななに電話してみたら?と言われる華恋。
「ばななナイス!ばなナイス!」。
新し言葉が生まれた。
結構気に入ってるなながかわいい。
香子がオーディションの敵を減らす為に華恋とひかりが無断外出してる事を先生に告げ口しようとするも、廊下で待機していたまひるに止められる。
「そう、私は廊下を守る女神。でも羨ましいの、華恋ちゃんに追いかけてもらえる神楽さんが」。
何やってるんだ?君たち。
何だかんだ仲良いな。
そして、まひるちゃんに華恋が振り向く日が来るのか?
クロディーヌの練習に付き合う真矢。
「大体何なのよあんたは。歌って踊って真ん中に立ってるのに何であんなオーディションまで」と問うクロディーヌに、
「自分以外の人間がトップスタァになるなんて考えただけでも嫉妬で狂いそうになりますから」と答える真矢。
This is 天堂真矢強欲そのもの。
さすが首席の強キャラって感じでイケメンだ。
オーディションに負けちゃダメな理由を華恋に話すひかり。
「だから私を閉じ込めたんだ」
「うん」
「でもあれだと私負けちゃわない?」
「えっ?」
「あっ、もしかしてわかってなかった?ひかりちゃんって案外・・・」。
不戦敗を理解してなかったひかり。
クールに見えていたけどかなりアホの子でポンコツなんじゃ・・・。
夜の点呼、寮生皆で二人が居ない事をごまかす。
真矢とクロディーヌのノリノリな茶番劇が笑える。
「持病のあがり症が・・・」ってなんの病気だよ、それ。
で、結局先生に全部ばれてると言うオチ。
面白かった。
EDは華恋とひかりの二人バージョンで、歌は華恋とひかり。
第5話:キラめきのありか
ひかりとの約束を果たすため練習に力を入れる華恋。
華恋の変わりように皆驚く中、まひるは華恋が遠くに行ってしまったような寂しさを覚える。
実家から野菜と昔まひるが聖翔音楽学園の合格者として地元のローカルTVに紹介されたDVDが送られてくる。
入学する前の自分の姿や、華恋とひかりの練習を見るまひるは煌めいていない自分に落ち込む。
今年の主役を誰にするか話をする舞台創造科の生徒となな。
ななは昨年同様真矢とクロディーヌを推すが、舞台を育て進化させていく裏方には挑戦する意識が必要だと意見を否定される。
華恋といる時間が少なくなったまひるはひかりに華恋を取らないでと吐露し、オーディションの通知が来る。
オーディション4日目「嫉妬のレヴュー」で対決する華恋とまひる。
自分には何もなく華恋の煌きがないと何もできないと訴えるまひるに、まひるは優しく朗らかで煌めいていると返し勝利する華恋。
寮でまひるの実家から送られてきた野菜を料理し食べながらまひるのDVDを見る99期生たち。
まひるは「大切な人達を笑顔にできるような温かいスタァになりたいです」と言う過去の自分を見て、自分が煌めいていた事を思い出し誰かに頼るのをやめようと決意する。
感想:
華恋と疎遠になってしまい自らの煌めきがないと嘆くまひるが、煌めきを取り戻し独り立ちする第5話。
ギャグ満載の軽いノリで描くクレイジーサイコレズを拗らせたまひるの成長回。
面白おかしい中にまひるの成長をしっかり描き、見終わった後は心がスッキリする作り。
華恋のまくらに顔を埋めているのをひかりに見られ、華恋が汗を拭いたタオルをまじまじと見つめるのをひかりに見られ、華恋の水筒に口を付けようとするのをひかりに見られるまひる。
なんだこれ?
クレイジーサイコレズを見張るクレイジーサイコレズか?(笑)。
投げ捨てたタオルが顔面直撃する香子が完全にとばっちりを食ってる。
まひるの口上が、かっこいいと言うより・・・完全に告白で一歩間違えればストーカーのようになってる。
そしてそこから始まる独り芝居。戸惑ってる華恋が面白い。
- まひる「煌く舞台が大好きだけど、煌くあなたはもっと好き。まわるまわるデュエットでずっと2人で踊れたら。99期生露崎まひる!ずっと傍にいたのは、私なんだよ!」
今回のレヴューは真剣な戦闘ではなくまひるの趣味の野球を前面に押し出したギャグテイストな仕上がり。
周りで真剣に戦っている99期生達が呆れているのが笑える。
まひるの大暴走で1話とは違う意味で視聴者おいてけぼりなレヴューだ。
華恋とまひるのレビューを見て呆れ顔の真矢と双葉
戦闘に負けたまひる。
その横でマスコットキャラが砂を袋に詰めてるのが地味に笑える。
細けぇ。
お芋好きよねと言われる真矢「 Yes,This is お芋」。
This isって真矢の持ちネタか何かなのか?
真矢が強キャラではなくネタキャラになっていく。
EDはまひるバージョンで、歌はまひるソロ。
第6話:ふたりの花道
幼い頃の香子と双葉。
香子は日本舞踊の家元の娘としてお稽古事に明け暮れる日々に嫌気がさし家出すると言うが、双葉に軽くあしらわれ家出を取り下げる。
そして香子は双葉に「世界で一番煌くとこを一番初めに見せたるから」と言う。
タップの授業を上手にこなす双葉を見て意外に思う香子。
次回のスタァライトに向け第1回オーディションが行われ、香子は落選してしまう。
舞台創造科に文句を言いに行くも演技が力不足だと言われてしまう。
夜、クロディーヌにタップを教わる双葉を見た香子は内緒で特訓していた事に腹を立てる。
努力をしない香子に苛立つ双葉は舞台創造科が言う通り力不足だと指摘し香子と喧嘩する。
仲違いして部屋も通学も別々の香子と双葉。
キリンのオーディションでも負け続きの香子は双葉の気を引く為、学園を辞め実家に戻り家を継ぐと言いだす。
学園を去る当日、双葉が追ってこない事に焦る香子は、新幹線に乗る直前双葉が現れ安堵するも意地を張り再び喧嘩してしまう。
そこにキリンからオーディションの通知が来る。
オーディション5日目「約束のレヴュー」を演じる香子と双葉。
一番近くで香子と一緒に煌きが見たいんだと言う双葉。
追ってくる者、応援してくれる人のため最高の自分で居続けないといけないと悟った香子は改心し双葉を降す。
地下劇場で休むななは「今回の再演どうしちゃったのかな?初めての事ばっかり。やっぱり台本通りじゃなくっちゃね」と呟く。
感想:
幼馴染でもある香子と双葉が喧嘩し香子が改心し仲直りする第6話。
最後の地下劇場のななが謎すぎて全てを持って行った感がある。
まひるに片付けの説教を受けるひかり。
「シャツとタオルは畳んでちゃんと引き出しにしまってね」
「すぐ使うし」。
これだから片付けられないんだよ、君は!
そういえばひかりは最初から防人並みに部屋散らかってたな。
アホでポンコツで汚部屋に住むとかダメ人間じゃねーか。
クールなひかりの寿命は短かった。
香子のキリンオーディション負け方ダイジェストが酷い。
純那、ひかり、真矢に立て続けに負ける。
いつも姑息な手を使って努力しないからそうなる。
今回の口上は香子と双葉。
一人ずつではなく二人一緒。
和風なBGMと演歌の花道っぽい語りが良い味出してる。
- 香子&双葉「歌に踊りに行き帰り、歩み進んだ二人道。だけど私も見つけちまった、夜空にそびえる一本道。99期生石動双葉!気合い入れて突っ走ります!99期生花柳香子!最後までつきおうてもらうで!」
戦いに勝ったら今度は香子に私のお世話をしてもらうと言う双葉、自分が勝ったら一緒に京都に帰ると言う香子。
キリン「オーディションの私物化ですね、わかります」。
いいのかよっ!
もしかしてキリンは何でもいいんじゃ・・・。
双葉の言う事に改心し自害すると見せかけての香子の攻撃。
本当に香子は姑息な手を使う外道だ。
京女こえぇわ。
全てが解決し皆にお詫びの品を渡す香子。
真矢には中に飴玉1個しか入っていない菓子折りを渡す・・・開けた真矢の顔が固まってる(笑)。
めちゃくちゃ期待して開けてんだろうな~。
強キャラの首席がオチ担当になるとは思ってもいなかった。
香子から菓子折りを貰い期待して開けるが、中に飴玉1つしか入っておらず固まる真矢
EDは香子と双葉バージョン、歌も香子と双葉。
第7話:大場なな
2018年3月3日第99回聖翔祭。
99期生のスタァライトは大成功に終わる。
3月5日打ち上げ。
舞台の成功を喜び、色々手伝った人達からお礼を言われるなな。
それを見ていた華恋はななの事を甘くて優しくて栄養満点な「ばなな」と呼ぶ。
ななは99回聖翔祭のスタァライトを忘れないと涙する。
3月26日。
春休みで実家に帰省する99期生達。
寮に残る純那となな。
4月9日新学期。
2名が学園を退学。
5月16日第100回聖翔祭オーディション開始。
真矢は人より恵まれた才能を持ちながら本気を出さないななを非難する。
前回のスタァライトが自身にとって最高で最愛の舞台と感じているななの元にキリンから連絡が入る。
キリンはトップスタァになればどんな舞台にも立てると言い、ななはオーディションに参加する。
5月25日。
ななはキリンのオーディションに合格し第99回聖翔祭スタァライトの再演を願う。
2017年4月17日。
1年前に戻ったななは第99回聖翔祭の再演を始める。
何度もオーディションに合格しこの1年を繰り返すなな。
誰にも予測できない運命の舞台を見たいと言うキリン。
2018年5月14日。
今まで一度もなかった転入生のひかりがやってきて驚くなな。
なぜ突然ひかりが現れたのか分からないななだったが、「あの子も私の舞台に欲しくなっちゃいました」と新たな再演に意欲を燃やす。
感想:
実は大場なながタイムリープしていたと判明する驚愕の第7話。
展開が予想の斜め上すぎて鳥肌が止まらない。
タイムリープできるとかキリンは一体何者なんだ?
そして最後のホラーのように首がぬるっと回転しこちらを振り返り「あの子も私の舞台に欲しくなっちゃいました」と言うななが怖い。
皆ななの掌の上だったのかぁ。
おっそろしいな。
大場ななの行動とタイムリープしていた伏線。
- 1話:初登場シーンで「全部わかってるよ。私はね」 。
- 1話:去年の舞台は楽しかったと言う。
- 1話:ひかりが転入して来た時に「えっ」という顔をしている。(今までのループでは無かった転入生に驚く)
- 2話:ひかりを探してエレベータ前で背後から声をかける。(イレギュラーであるひかりに興味がある)
- 2話:練習のパートナーとしてひかりを選ぶ。(イレギュラーであるひかりに興味がある)
- 3話:プルプルしたものが苦手と言うひかりにバナナマフィンを作ってきて「今日は一緒に・・・」と誘おうとする。(イレギュラーであるひかりに興味がある)
- 3話:純那と華恋が下の名前で呼び合うのを聞き「純那ちゃん華恋ちゃんと何かあったの?」、純那「内緒」、なな「ふーん」。(変化した事象の確認)
- 3話:次回の聖翔祭では裏方も兼任する。真矢から「舞台の上を知るからこそ書ける物がある筈です。私達を活かす良い舞台を期待しています」と言われる。(1周目に真矢から「人より恵まれた才能を持ちながら本気を出さない」と非難されていたのを回避?)
- 3話:部屋で純那と話すなな。「脚本はどう?」「まだ始めたばっかりだって。まずは沢山読んで、沢山書いて勉強勉強。頑張らなくちゃ、みんなの・・・為にも」。(頑張らなくちゃ、みんなの・・・為にも=再演により皆を助ける)
- 4話:夜の点呼で二人が居るように工作した後、「こんな事初めてだったけど、ばなナイス!」。(今までになかったイレギュラーを楽しんでいる)
- 5話:一生懸命練習に励む華恋を見て「あんな華恋ちゃんはじめて!」と喜ぶ。(今までになかったイレギュラーを楽しんでいる)
- 5話:今年の主役を誰にするか話をする舞台創造科の生徒と話し、昨年同様真矢とクロディーヌを推す。
- 6話:地下劇場で「今回の再演どうしちゃったのかな?初めての事ばっかり。やっぱり台本通りじゃなくっちゃね」と呟く。
- 7話:舞台スタァライトの中のななのセリフ「あぁ、また繰り返すのね、絶望の輪廻を。星明りの元で」
ななにレヴューを説明するキリン「レヴュー。それは歌とダンスが織りなす魅惑の舞台。舞台少女の煌めきを感じれば感じるほど照明機材が音響装置が、舞台機構が勝手に動き出す。芝居に歌にダンスに、舞台少女の煌めきにこの舞台は応じてくれる。最も煌めいたレヴューを魅せてくれた方にはトップスタァへの道が開かれるでしょう」。
なるほど勝手に動く舞台や照明はそういう仕組みなのか。
EDはななバージョンで、曲はインスト。
第8話:ひかり、さす方へ
イギリスの王立演劇学院に通うひかりは、定期公演の準主役の座を射止めていたがさらに上を目指し日々練習していた。
幼少の頃の華恋とひかり。
ひかりがイギリスに行く事になり泣きじゃくる華恋。
二人は舞台で会おうと約束し、お互いが選んだヘアピンを交換する。
もっと高みを目指し練習するひかりの元へオーディションの連絡が入る。
行ってみるとそこではキリンが主催するオーディションが開かれていた。
ひかりはオーディションに参加し善戦するも2位で終わり、体重が130g減っていた。
オーディション後舞台に立つ煌めきの全てを感じなくなっていたひかりは、再びキリンに会い負けて煌めきを奪われたと問い詰める。
キリンはトップスタァの誕生には燃料が必要と答え、まだ煌めきが残っているひかりに日本で行われるオーディションへの参加を認める。
そしてキリンは何が起こるか誰も予測できない運命の舞台が見たいと言う。
現在。
オーディション6日目「孤独のレヴュー」がひかりとななにより開演する。
全ての苦しみから自分の再演で守ってみせると言い圧倒的な強さを見せるなな。
ひかりは二人で煌めくと言う華恋との約束を胸に煌めきを再生産しななを降す。
一方、華恋はひかりとの約束を胸にクロディーヌを降す。
感想:
ひかりの過去と転入してきた理由が分かり、ひかりがななを降す第8話。
オーディション不合格者のペナルティーが舞台に立つ緊張感、舞台で歌う高揚感が失われ、煌めきを奪われると言うものである事がわかる。
煌めき=130g。
それが合格者=トップスタァの願いの燃料になる。
廃人になったりする類ではないが、舞台少女が舞台に立つ喜びを無くすのは生きる意味を無くすのに等しい事だろう。
そしてレヴューの時に持っている武器=煌めきの象徴みたいな感じで、ひかりが短剣なのはイギリスでのオーディションで負け、煌めきを奪われたからとわかる。
なるほどね。
イギリスの王立演劇学院に通うひかりの部屋・・・やっぱり汚い。
幼少の華恋とひかりが遊んでる公園が4話の公園。
泣きじゃくる華恋が子供らしく舌足らずでとてもかわいい。
やっぱりキリンは繰り返されるななの再演に飽きてるのかな?
「何が起こるか誰も予測できない運命の舞台が見たい」と言ってるし、ひかりを日本に送ってななのループに変化を与えてるし。
ひかりの口上。
- ひかり「強く掲げた掌すり抜け奈落に落としたあの日の誓い。再び登る運命の舞台、たとえ悲劇で終わるとしても。99期生神楽ひかり!全てはスタァライトのために!」
ひかりとななのレヴュー。
ななの声が低く「悲しみ、別れ、挫折、舞台少女を苦しめる全てのものから私の再演で守ってあげる!」と狂気に満ちた感じで圧倒的な威圧感が強キャラ感全開でラスボス感ありまくり。
そこから、煌めきを再生産し攻勢に出るひかり。
レヴューのシーンが見入ってしまうほどかっこいい。
ここまでの順位。
- 天堂真矢
- 西條クロディーヌ
- 神楽ひかり
- 大場なな、愛城華恋
EDはひかりバージョンで、曲は華恋のソロ。
第9話:星祭りの夜に
新たな聖翔祭に向けて皆がアイデアを出し、再演だからこそ切磋琢磨し成長した自分たちを魅せると意気込む中、一人テンションの低いなな。
ひかりが持っていた英語のスタァライト戯曲本を読む華恋とひかり。
~運命の出会いをした二人の少女、フローラとクレール。
1年後再会するもクレールは記憶喪失になっていた。
クレールの記憶を戻す為、星摘みの塔の頂にある星を取に行く二人。
塔にいる6人の罪深き女神たちを振り切り塔の頂に登るも、星の輝きに目を焼かれたフローラは塔から落ち、記憶を取り戻したクレールと永遠に離れ離れとなる~
華恋とひかりは親友の為奇跡を起こそうとするフローラの勇気、記憶を無くしても約束を忘れなかったクレールの強さに感動する。
ななは純那にずっと独りだった事、学園に来て仲間ができた事、それを守る為に再演を繰り返している事を打ち明けオーディションへ向かう。
そして、自分の再演を変えたのはひかりではなく華恋だと気付く。
オーディション7日目、華恋とななによる「絆のレヴュー」が開演。
感情をむき出しに再演に拘るなな。
華恋は一度きりの舞台、その一瞬に価値があると言いななを降す。
敗北し再演が不可能になったなな。
純那は「舞台も舞台少女も日々変化するもの。だから一緒に創ろう私達のスタァライト」とななを鼓舞し、ななは前に進む決心をする。
感想:
ななが華恋に敗北しタイムリープが途切れるが、新たなスタァライトを創る決意をする第9話。
ななが純那により再演の呪縛から解放され再生産されるラストが感動的。
ななは「孤独のレヴュー」を演じ「絆のレヴュー」で救われる。
7話から続くななのお話しの最後を締めくくる心温まる回だった。
スタァライトに出てくる6人の罪深き女神。
それぞれ演じていたのが、激昂:星見純那、逃避:花柳香子、傲慢:愛城華恋、呪縛:石動双葉、嫉妬:露崎まひる、絶望:大場なな。
罪深き女神の話は終わり、ここからスタァライト同様ラストに向かって星を摘みに行くのかな?
ななの口上。BGMとその出で立ちがラスボス感ありありでかっこいい。
- なな「舞台に実ったたわわな果実。だけどみんな柔らかだから誰かが守ってあげなくちゃ。99期生大場なな!私が守るの。ずっと、何度でも!」
ここまでの順位
- 天堂真矢
- 神楽ひかり
- 西條クロディーヌ、愛城華恋
EDはななと純那バージョンで、歌はななと純那。
第10話:されど舞台はつづく The Show Must Go On
オーディション最終日。
真矢と共に練習をするクロディーヌは、天才子役と言われ調子に乗っていた自分を真矢が壊し生まれ変わらせてくれたと語り、負けないと真矢に宣言、真矢は楽しみにしていますと返す。
華恋とひかりは水族館を楽しみ、東京タワーのヘアピンを交換した場所で「二人でスタァライトしよう」と昔の約束を再確認する。
また来ようと言う華恋に「いつか・・・また」と浮かない返事をするひかり。
二人の元にオーディションの通知が来る。
飛び入り参加が発生しスケジュール調整が必要となった為、合格する可能性のある4人だけで2vs2のレヴューデュエットを行うと言うキリン。
真矢はクロディーヌを、ひかりは華恋を選び「運命のレヴュー」が始まる。
二人で一つの煌めきを放つひかりと華恋は真矢とクロディーヌを降す。
負けたのは自分であり真矢は誰にも負けてないと泣き訴えるクロディーヌ。
真矢はクロディーヌの手を取りあなたとならもっと高く羽ばたけると言う。
突如、最終オーディション「悲劇のレヴュー」の開演を宣言するキリン。
戸惑う華恋にひかりは礼を言い「あなたの煌めきは奪わせない」と華恋を不意打ちの一閃で倒しさよならを告げる。
感想:
真矢とクロディーヌの友情を描き、最終オーディションが行われ、ひかりが華恋を倒すも「あなたの煌めきは奪わせない」と意味深な感じで終わる第10話。
合格の目がない4人が観客として観客席に落ちてくる描写がコミカルで面白い。
その後はお弁当食べてくつろいでるし。
今回の口上。
ひかり&華恋の二人のミックスした口上に痺れ、その後のクロディーヌと真矢の口上がくそかっこいい。
そしてスポットライト演出が気持ちいい。
- ひかり&華恋「強く掲げた掌に、可憐に咲かせる愛の華!たとえ悲劇で終わるとしても、煌く舞台に飛び込み参上!99期生神楽ひかり!99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
- クロディーヌ「輝くチャンスは誰もが平等。だから愛のダンスで誰より熱く、自由の翼で誰より高く!99期生次席西條クロディーヌ!C'est moi,la star!(スタァになるのは、この私!)」
レヴューの最後、ソロを歌いながらお互いに切りかかる真矢と華恋のシーンがかっこよすぎる。
真矢「♫舞台に生かされているー」、華恋「♫切っ先に栄光止まれー」。
ガンダムなどでよく見るアップになりながら奥から手前に剣を突く構図。
歌と合わさるとこんなにもかっこよくなるのか。
敗れたクロディーヌ「待って!負けたのは私。私だけよ。天堂真矢は負けてない!誰にも!」と言いフランス語で「私の真矢が・・・こんな所で負ける訳がないの。負けてない・・・天堂真矢はーー」と泣き叫ぶ。
そこに「その通り」とフランス語で話しはじめる真矢。
いやー、真矢フランス語できたのか!
今までフランス語は理解されてないと思ってたクロディーヌが恥ずかしがって顔が真っ赤だ。
「立ちなさいクロディーヌ。あなたとなら私はもっと高く羽ばたけるのですから。泣き顔も可愛いですよ・・・私のクロディーヌ」。
宝塚みたいだ。
いや~痺れるわ~。
「ほんっと・・・ヤな女!」と真矢の手を取り立ち上がるクロディーヌ。
首席と次席のお互いが最高のライバルと認める素晴らしい関係。
これは煌めいてるわ。
EDは真矢とクロディーヌバージョンで、歌も真矢とクロディーヌ。
第11話:わたしたちは
オーディション合格者になったひかり。
「燃料はくべられ炉に火が灯りました。あなたが望む運命の舞台とは?」とひかりに問うキリン。
ひかりは「燃料なんて必要ない」と言い、「舞台には胸を熱くし心を焼く大量の燃料が不可欠。それをあなた一人で?」と言うキリンに「見たいんでしょ?予測不可能な舞台。これが私のスタァライトよ」と答える。
翌日ひかりが学園を退学する。
華恋はひかりに電話するも繋がらない。
2日後、ひかりの荷物からスタァライト戯曲本を見つける華恋。
3日後、イギリスの王立演劇学院に連絡を取るもひかりの所在はわからない。
1週間後、警察に相談する華恋。
3週間後、スタァライトのメインキャストが決定する。
7か月後、未だにひかりと連絡が取れない華恋は、公開が迫るスタァライトの練習に身が入らない。
舞台に立つ緊張感、舞台で歌う高揚感、舞台で感じる煌めきの全てを感じられなくなっていた華恋は、ひかりが大切なものを失くしていたと気付く。
99期生たちはキリンのオーディションが煌めきを奪い合うものだったと知り、ひかりが煌めきを奪われた死せる舞台少女であったと話をする。
そして自分たちが煌めきを失くしていないのは、ひかりが奪わなかったからだと理解する。
スタァライト戯曲本を辞書片手に翻訳する華恋は、星の輝きに目を焼かれフローラは塔から落ち、クレールは星を掴もうとした罪を償うため塔に幽閉されたという一文を発見する。
ひかりが地下劇場に幽閉されていると感じた華恋は、皆から「舞台で待ってる」とメッセージを受け取り地下劇場で運命の舞台のチケットを手に入れる。
感想:
ひかりがトップスタァとなり皆の前から姿を消し、地下劇場に幽閉されていると分かる第11話。
皆が華恋を送り出す演出がなんか舞台っぽい。
一人一人から背中を押される感じと皆の言葉を聞いた後の華恋の「舞台で待ってて」の言葉に感動する。
- 純那「星を掴もうとした罪か。じゃあトップスタァを目指した私達舞台少女ってみんな罪深い存在なのね。でもだから何?誰に何を言われたって掴んでみせるわ、自分星!神楽さんに伝えて、舞台で待ってる」
- まひる「別々の幕開け、別々の筋書きから私達は出会って同じ舞台に立ったんだよね。すれ違ってぶつかって、でも一緒に煌めきを見つけられた。この出会いにはきっと意味がある。だから、舞台で待ってるね」
- 双葉&香子「舞台がつないだ腐れ縁か」「舞台があったからうちらは今ここにおるんやね」「同じ舞台で同じご飯食べて」「舞台少女はつながってるんや」「舞台で待ってるよ」「待ってますえ」
- なな「消えることのない明かり。尽きることのない興奮と情熱。記憶に焼きついた永遠の一瞬。いつか終わるからこそ私達は今を激しく燃やすのね。その瞬間を一緒に、舞台で待ってる」
- クロディーヌ&真矢「舞台は私達の心臓。歌は鼓動。情熱は血。私達は舞台に生かされている」「傷ついても倒れても舞台が私達を蘇らせる。舞台少女は何度でも生まれ変わることができる。だから」「Je t'attends sur scène!(舞台で待ってる)」「舞台で待っています」
EDは華恋バージョンで、歌は華恋とひかり以外全員。
第12話:レヴュースタァライト
運命の舞台の中に入る華恋。
そこではこの舞台に必要な煌めきを他人の分まで肩代わりする事を選んだひかりが、星を積み上げては崩されまた繰り返す終わることのない舞台を演じていた。
舞台に飛び入り参加する華恋。
スタァライトの筋書きを演じ記憶が無くなっていたひかりは髪飾りを見て華恋を思い出す。
セリフが止まり舞台が途切れ、ひかりと華恋の「星罪のレヴュー」が始まる。
華恋に煌めきを失う苦しみを味あわせたくないと言うひかり、もう味わったから一緒に帰ろうと言う華恋。
華恋に勝利するひかりは「二人の夢は叶わないのよ」と言いレヴューの幕が下りる。
しかし華恋は「待っててクレール。あなたを取り戻しに行くから!」と悲劇で終わらないスタァライトの続きを演じはじめ、運命の舞台の再生産を行い戯曲スタァライトアンコールが始まる。
「煌めきが奪われても、舞台に立つ度に何度だって燃え上がって生まれ変わる。アタシ再生産!」と復活する華恋。
飛び入りした舞台少女が結末の続きを始める予想もつかない舞台に興奮するキリン。
ひかりが居ないと自分の舞台がはじまらないと言う華恋。
ひかりは華恋から初めて二人で舞台を見た時に分かち合った煌めきを感じ、「これじゃあ華恋とスタァライトしたくなるじゃない」と微笑む。
戯曲スタァライト新章「星摘みのレヴュー」がはじまる。
私の全て奪ってみせてというひかりを降す華恋。
手を繋いだ二人は一緒に「ポジション・ゼロ」を宣言する。
第100回聖翔祭、99期生達の演じるスタァライトは新解釈の元、9人で演じるハッピーエンドで幕を閉じる。
感想:
皆の煌めきを奪わずに肩代わりし幽閉されていたひかりを、華恋が結末の続きを始める予想もつかない舞台を演じ連れ戻す第12話。
悲劇のスタァライトがアンコールと新章によってハッピーエンドに変わり、第100回聖翔祭のスタァライトもクレールとフローラが星摘みをして終わる9人で演じる新解釈のハッピーエンドで終了という綺麗でスッキリとした終わり方。
結局キリンの存在は謎のままだったけど、キリンの正体は大場ななのタイムリープ同様、この物語の主軸ではなく話を動かす舞台装置なので、この終わりでも満足できる。
強いて言うならば、キリンはただ面白い物が見たい視聴者と同じ存在って事だと思う。
華恋が舞台を再生産した時のキリンの興奮が凄かったので、キリンも今回の劇は満足したのではないだろうか。
1話から使われている「アタシ再生産」。
華恋で言えば「奪われたって終わりじゃない!失くしたって煌めきは消えない!舞台に立つたびに何度だって燃え上がって生まれ変わる!」ことだろうし、他の人はそれぞれ抱えている問題を解決し一歩成長する事なんだろう。
新しくなり一歩先に進む、それがアタシ再生産なんだなぁと思う。
今回の口上。
観客にではなく相手に対する口上なので今までと違い優しい口調。
華恋は「みんなをスタァライトしちゃいます」から「あなたをスタァライトしちゃいます」に変化。
それに返すようにひかりは「私の全て奪ってみせて」。
- 華恋「星屑溢れるステージに可憐に咲かせる愛の華。99期生愛城華恋。あなたをスタァライトしちゃいます」
- ひかり「生まれ変わった煌めき胸に溢れる光で舞台を照らす。99期生神楽ひかり。私の全て奪ってみせて」
口上まとめ
- 華恋(1話)「星屑溢れるステージに可憐に咲かせる愛の華。生まれ変わった私を纏い、煌めく舞台に飛び込み参上!99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
- 華恋(2話)「星屑溢れるステージに可憐に咲かせる愛の華。99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
- 華恋(12話)「星屑溢れるステージに可憐に咲かせる愛の華。99期生愛城華恋。あなたをスタァライトしちゃいます」
- ひかり「強く掲げた掌すり抜け奈落に落としたあの日の誓い。再び登る運命の舞台、たとえ悲劇で終わるとしても。99期生神楽ひかり!全てはスタァライトのために!」
- ひかり(12話)「生まれ変わった煌めき胸に溢れる光で舞台を照らす。99期生神楽ひかり。私の全て奪ってみせて」
- ひかり&華恋「強く掲げた掌に、可憐に咲かせる愛の華!たとえ悲劇で終わるとしても、煌めく舞台に飛び込み参上!99期生神楽ひかり!99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
- 真矢「月の輝き星の愛。数多の光集めて今あなたの心に届けましょう。99期生首席天堂真矢!今宵煌めきをあなたに!」
- クロディーヌ「輝くチャンスは誰もが平等。だから愛のダンスで誰より熱く、自由の翼で誰より高く!99期生次席西條クロディーヌ!C'est moi,la star!(スタァになるのは、この私!)」
- なな「舞台に実ったたわわな果実。だけどみんな柔らかだから誰かが守ってあげなくちゃ。99期生大場なな!私が守るの。ずっと、何度でも!」
- 純那「人には運命の星がある。綺羅星、明け星、流れ星。己の星は見えずとも見上げる私は今日限り。99期生星見純那!掴んでみせます自分星!」
- まひる「煌く舞台が大好きだけど、煌くあなたはもっと好き。まわるまわるデュエットでずっと2人で踊れたら。99期生露崎まひる!ずっと傍にいたのは、私なんだよ!」
- 香子&双葉「歌に踊りに行き帰り、歩み進んだ二人道。だけど私も見つけちまった、夜空にそびえる一本道。99期生石動双葉!気合い入れて突っ走ります!99期生花柳香子!最後までつきおうてもらうで!」
開催されたレヴューまとめ
- 1話:情熱のレヴュー ひかりvs純那 世界を灰にするまで
- 2話:渇望のレヴュー 華恋vs純那 The Star Knows
- 3話:誇りのレヴュー 華恋vs真矢 誇りと驕り
- 5話:嫉妬のレヴュー 華恋vsまひる 恋の魔球
- 6話:約束のレヴュー 香子vs双葉 花咲か唄
- 8話:孤独のレヴュー ひかりvsなな RE:CREATE
- 9話:絆のレヴュー 華恋vsなな 星々の絆
- 10話:運命のレヴュー 華恋+ひかりvs真矢+クロディーヌ Star Divine -fnale-
- 10話:悲劇のレヴュー 華恋vsひかり
- 12話:戯曲スタァライト終章星罪のレヴュー 華恋vsひかり
- 12話:戯曲スタァライトアンコール 華恋vsひかり
- 12話:戯曲スタァライト新章星摘みのレヴュー 華恋vsひかり
伏線についてまとめ
大場ななの行動とタイムリープしていた伏線。(7話感想に記載してある内容と同様です)
- 1話:初登場シーンで「全部わかってるよ。私はね」 。
- 1話:去年の舞台は楽しかったと言う。
- 1話:ひかりが転入して来た時に「えっ」という顔をしている。(今までのループでは無かった転入生に驚く)
- 2話:ひかりを探してエレベータ前で背後から声をかける。(イレギュラーであるひかりに興味がある)
- 2話:練習のパートナーとしてひかりを選ぶ。(イレギュラーであるひかりに興味がある)
- 3話:プルプルしたものが苦手と言うひかりにバナナマフィンを作ってきて「今日は一緒に・・・」と誘おうとする。(イレギュラーであるひかりに興味がある)
- 3話:純那と華恋が下の名前で呼び合うのを聞き「純那ちゃん華恋ちゃんと何かあったの?」、純那「内緒」、なな「ふーん」。(変化した事象の確認)
- 3話:次回の聖翔祭では裏方も兼任する。真矢から「舞台の上を知りからこそ書ける物がある筈です。私達を活かす良い舞台を期待しています」と言われる。(1周目に真矢から「人より恵まれた才能を持ちながら本気を出さない」と非難されていたのを回避?)
- 3話:部屋で純那と話すなな。「脚本はどう?」「まだ始めたばっかりだって。まずは沢山読んで、沢山書いて勉強勉強。頑張らなくちゃ、みんなの・・・為にも」。(頑張らなくちゃ、みんなの・・・為にも=再演により皆を助ける)
- 4話:夜の点呼で二人が居るように工作した後、「こんな事初めてだったけど、ばなナイス!」。(今までになかったイレギュラーを楽しんでいる)
- 5話:一生懸命練習に励む華恋を見て「あんな華恋ちゃんはじめて!」と喜ぶ。(今までになかったイレギュラーを楽しんでいる)
- 5話:今年の主役を誰にするか話をする舞台創造科の生徒と話し、昨年同様真矢とクロディーヌを推す。
- 6話:地下劇場で「今回の再演どうしちゃったのかな?初めての事ばっかり。やっぱり台本通りじゃなくっちゃね」と呟く。
- 7話:舞台スタァライトの中のななのセリフ「あぁ、また繰り返すのね、絶望の輪廻を。星明りの元で」
最後に
ミュージカル舞台が題材ならではの歌の数々、舞台を見ているかのようなバトル、謎が多いストーリーと随所に散りばめられる伏線、本当に面白い作品でした。
中盤での大場なながタイムリープしていた衝撃!
そして伏線が大量に散りばめられていた事がわかる感動。
予想の斜め上を行く展開に心震え、何度も見返してしまいました。
大場ななのタイムリープや謎のキリンは、話の本筋ではなく、あくまでも核となるのは華恋&ひかり。
二人でスタァライトするという幼い頃の夢を実現する二人の成長物語と、99期生たちの成長物語。
あっと驚く展開を見せながらも、核がブレる事なくハッピーエンドに向かう構成が素晴らしかった。