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「蒼き鋼のアルペジオーARS NOVA-」各話ストーリー紹介&感想:潜水艦モノにハズレなし

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

蒼き鋼のアルペジオーARS NOVA-は2013年10-12月放送の漫画原作のSFアニメ。全12話。

全ての海域を正体不明の「霧の艦隊」によって封鎖され、政治経済が崩壊した世界。

人類に寝返った霧の潜水艦イ401とその艦長千早群像の活躍を描くSF作品。

 

◆ジャンル&キーワード

SF、メカ、バトル、戦艦、潜水艦

 

◆お勧め度

★★★★★(星5)

 

◆こんな人にお勧め

  • SF好きメカ好きな人
  • 美少女ものが好きな人
  • ミリタリーものが好きな人
  • 熱いバトルを楽しみたい人 

 

aokihagane.com

 

目次 

 

 

 

総評

誰が言ったか知らないが「潜水艦ものにハズレなし」

まさしくその通りの面白さ。

戦闘で興奮し、ギャグで笑い、ストーリーで泣くという3拍子揃った傑作。

 

3DCGアニメではあるが、見ていて全く違和感は感じない(感じ方には個人差がありますw)。

 

戦略的で熱い戦闘。

強い相手に潜水艦一隻で立ち向かっていく戦略的戦闘から目が離せない。

そして、潜水艦独特な無音潜航などの相手から見つからないようにする緊張感。

ただのドンパチではない戦闘が繰り広げられる。

 

さらに、霧が使う超兵器の数々、メカのギミックがカッコいい

メカ好きにはとてもたまらない。

浸食魚雷、クラインフィールドなどのSF設定にワクワクする

そして超重力砲・・・宇宙戦艦ヤマト世代にはこれを見て興奮しない人はいないだろう。

子供の頃に見た波動砲が装いも新たに帰ってきた!って感じ。

 

真面目なストーリー、緊迫した戦闘、なのにふんだんに織り込んでくるギャグ

このギャップが凄い。

霧のメンタルモデルはイ401に敗北すると、なぜかその後ギャグで使われるので放送当時は「負けたらギャグ要員」と言われていた。

 

さらに、散々ギャグやってきたのに、突然の泣ける展開

この展開が神がかっている。

 

甲田雅人さんのBGMがとても素晴らしく、戦闘シーンをさらに盛り上げてくれる。 

 

ちなみに、放送当時は「艦これ」のパクリとか言わる事もあったけど、原作は「艦これ」より先で、「艦これ」はこの漫画に影響を受け開発されている。

 

 

 

原作(漫画版)との違い

「蒼き鋼のアルペジオ」は原作が未完。

構成も12話と短いので、序盤こそ原作通りだが、4話以降原作から大きく話を変えている。

 

原作は日本、ヨーロッパ、アメリカなど世界的に話が進行する群像劇であるが、アニメ版は群像劇の部分をすべてカット、霧のメンタルモデルにのみ焦点を当て、話を簡略化した完全オリジナルストーリーとなっている。

 

改変して失敗する作品や、原作のままやり「俺たたエンド」で終わらせる作品が多いが、上記の改変によって、12話でとても面白い作品に仕上げており、原作ファンからも納得の出来となっている。

 

キャラの性格などは原作準拠が多いが、イ401のメンタルモデル「イオナ」だけは、大きく性格を変更している。

アニメ版イオナは無機質で機械的、お人形さんのような雰囲気で群像の恋人ポジションであるが、原作版は表情豊かな「中身おっさん」のメンタルモデルであり群像の戦友ポジションである。

この改変によりアニメ版は萌え要素も取り込んだ作品となっている。

 

ちなみにこの違い、

アニメ版イオナは「きゅーそくせんこー」だが、

原作版イオナは「急速潜航!!」なのである。

 

 

注意:ここからは、ネタバレありです。 

 

 

 

各話ストーリー紹介&感想(ネタバレあり)

第1話:航路を持つ者

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

霧との大戦に敗北した人類。

日本はアメリカに向けSSTOを打ち上げようとしていたが、霧の戦艦ナガラに妨害される。

そこに千早群像率いるイ401が現れ、ナガラを撃沈する。

 

2年前、群像の前に突然現れるイ401のメンタルモデル「イオナ」。

イオナは「千早群像に従うよう命令されここにきた」といい、群像はイ401に乗船、追っ手を振り払い出航する。

 

軍務省次官補上陰龍二郎と会う群像。

SSTOは衛星軌道上で霧により撃墜され、アメリカに振動弾頭を届ける作戦は失敗。

上陰はアメリカに振動弾頭を届けて欲しいと群像に依頼、イ401は振動弾頭を受け取りに横須賀へ向かう。

 

 

感想:

いきなりの戦闘、からのイ401の登場。盛り上がるかっこいい始まりだ。

 

2年前のイオナと群像の出会い。

海から浮上するイ401がBGMも相まってめっちゃかっこいい。 

 

メンタルモデルの周りに現れるデータ環がかっこいい。

なんかわからんけど演算処理してるぞって感じがする良いエフェクトだ。

 

最後に出てくるコンゴウ、マヤ、タカオ。

まだ見ぬ強敵感が凄い。

そしてコンゴウ様美しい。

2話に向けてワクワクさせる引き、からのOP映像。

これまたかっこいいね。

 

 

 

第2話:嵐の中へ

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

横須賀に向かうイ401は、霧の重巡洋艦タカオに行く手を阻まれる。

横須賀を戦火に巻き込みたくない群像は、タカオを撃沈する選択をする。

 

スペックの索敵範囲外にもかかわらず的確にイ401に超重力砲を打ってくるタカオ。

イ401は辛うじて攻撃をかわす。

 

タカオの索敵範囲が広すぎる事を不審に思った群像は、もう一隻いると予測し、奥の手である超重力砲を使いタカオを撃退。

 

武装をロックされ外洋に退去させられたタカオは、人間を乗せていれば多彩な戦術が可能になると考え、千早群像に興味を持つ。

 

 

感想:

1話まるまるタカオとの熱い戦闘が繰り広げられる第2話。

 

静の意見具申の手を真似したり、攻撃を受けた時にデータ環の中でバタバタしてたり、「頼まれる」だの「ガッテン」だの言ってるイオナが凄くかわいい。

 

イ401が浮上開始してからのタカオの超重力砲、すかさずの「サイドキック!、取り舵いっぱい」魚雷をバラまき無音潜航するまでの緊迫した戦闘がすごいクオリティーだ。

 

「仮説は立証するためにある」やだ、群像さんかっこいい。 

 

イ401の超重力砲ギミックすげー!

 

群像に興味を抱いたタカオ、お前チョロインだったのかっ!

 

 

 

第3話:要塞港、横須賀

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

振動弾頭の受け取りと補給を行う為、横須賀に入港するイ401。

 

大戦犠牲者の慰霊碑を訪れる群像とイオナは、陸軍に取り囲まれ、大物政治家・北良寛と会談することに。

 

イ401を政府に返して欲しいと言う北。

しかし、イオナを化けもの呼ばわりする北に対し提案を断る群像。

 

一方、霧を出奔したタカオは諜報部員のイ400と402に会うも「艦隊には戻らない」とその場を立ち去る。

霧が変わろうとしていることを感じるイ400と402。

 

横須賀に攻め入ってきた霧の大戦艦キリシマとハルナ。

群像たちは会談場を後にイ401で出撃する。

 

 

感想:

タカオがギャグ要員と化した第3話。

タカオが面白すぎて本編どうでもよくなります。

 

OPのメンタルモデルスペック紹介してるシーン。

タカオには「OTOME plug-in ×1」って書かれてる。

こまけぇ。

やっぱチョロインじゃねーか!

 

お茶会部屋でのコンゴウとマヤ。

紅茶にジャムを入れる話をするマヤに「お前が何を言ってるのか分からない」って答えるコンゴウ様。

ほんと、何言ってるか分からない(笑)

 

「私を思い通りに動かしてくれる」って群像の事を考えてるタカオ。

乙女すぎる。

もうこの子恋愛(?)脳のおかしい子よね。

 

イ402とタカオの会話。

「それは何か策があっての事?」

「これから考える」

「考えなし」

これもうコメディよね。

爆笑した。

ここまで凄くまじめにやってる展開なのに、突然のこれは不意打ちすぎる。

 

 

 

第4話:横須賀急襲

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

圧倒的な火力を武器に横須賀に進行するキリシマとハルナ。

 

群像はどちらか一隻でも沈める為、地の利のある横須賀港を覆う防護壁内部で戦闘を選択する。

 

海底に沈んだ旧横須賀市街の地形を上手に利用し相手をかく乱するイ401。

しかし、全砲門を開き大火力で攻撃してくる2隻に対し、決定打が打てない。

 

海底に留まるイ401に業を煮やしたキリシマはハルナと合体し、強力なロックビームでイ401を拘束、超重力砲を発射しようとするが、敵の裏の裏をかいたイ401の切り札の一撃で敗北する。

 

戦闘後、倉庫に穴が開いているのを見つけた蒔絵は、中でハルナのメンタルモデルが倒れているのを発見する。

 

 

感想:

2話に続く1話まるまる戦闘回。手に汗握る戦闘が続く。

 

大戦艦の戦闘力が半端ない。

これ、どうやって勝つんだよって状態からの、最後の一撃。

しびれるー。

タカオ戦といい、今回といい戦闘が凄すぎる。

 

超重力砲ロックオンされてからの群像がかっこよすぎた。

これは惚れてしまう。

  • 合体してるキリシマ、ハルナに驚くクルーに対し「いや、俺達は運がいい、一隻ずつ相手をする手間が省けた」
  • 最後の一撃を放つ時の「本当の切り札は最後の最後まで取っておくものだ!」
  • そして一気に片を付ける「フルファイヤー!」

 

最後の倉庫の穴(笑)。

なんでこんな所でギャグ入れてくるんだよ

 

 

 

第5話:人ならざる者

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

船体を失ったハルナとユニオンコアだけとなったキリシマは刑部蒔絵に助けられ、蒔絵の屋敷で一時を過ごす。

 

亡くなった蒔絵の父が振動弾頭の開発者であった事を知った二人は、屋敷の地下で実は生きていた刑部博士と出会い、振動弾頭を開発したのは蒔絵であり、蒔絵というデザインチャイルドを作ったのが刑部博士だった事を聞かされる。

 

屋敷での一部始終をモニターで見ていた死期の近い刑部博士は、ハルナ達に蒔絵の友達になって欲しいとお願いする。

 

そして、その夜屋敷は陸軍に取り囲まれる。

 

 

感想:

イ401に沈められたキリシマとハルナがギャグ要員となる5話。

前回の戦闘はなんだったんだと言いたくなるくらいのギャグ満載の回。

話のフリ幅が凄いね。

 

コートを着たハルナ「しゃきーん!」(笑)

 

蒔絵に「コートに下着じゃまずいでしょ」と言われ「まずい?」と人類服飾史を検索するキリシマ、ハルナ。

そもそもなんでその恰好に設定したんだ?

 

ユニオンコアのみになったキリシマにナノマテリアルを分け与えるハルナ。

ドアが開き「フンっ!」ってクマかよ、クマのぬいぐるみかよ!大爆笑!

 

クマになったキリシマ。

食事中、蒔絵に差し出されたニンジンを思わず食べてしまう。

「キリシマ、ぬいぐるみはニンジンを食べない」

「熟知している」

だめだ、クマになったキリシマ何やってても面白い。

存在そのものがギャグだ。

 

霧のお茶会部屋でクマになってるキリシマを見て「その恰好気に入ったのか?」と言うコンゴウ。

冷静にそんな事言わなくても・・・(笑)

 

硫黄島に到着するタカオ。

硫黄島から総攻撃を受け、最後はミサイルに当たり「ギャフン」

ふっる、ギャフンってふっる(笑)

 

蒔絵の生い立ち、デザインチャイルドの説明や、刑部博士の想い、ハルナの心境の変化等あったが、そんなのどーでもいいくらいギャグが面白かった。

 

 

 

第6話:ともだち

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

蒔絵への想いを胸に刑部博士は亡くなる。

 

陸軍は振動弾頭の内容が霧に伝わらないよう蒔絵を処分する為に屋敷に突入してきた。

 

蒔絵を逃がす為に囮になり陸軍と戦闘を続けるハルナ。

処分対称の自分と一緒に居ない方がハルナが安全と考え屋敷に留まる蒔絵。

 

ハルナが窮地に陥ってると知った蒔絵は、陸軍の銃口が向けられる中ハルナに駆け寄り、友達がいなくなるのは嫌だと泣く。

 

陸軍に囲まれ絶体絶命のハルナ達だったが、救助に駆け付けたイオナによって陸軍を退け、イ401に乗船する。

 

 

感想:

前回のギャグ回と打って変わっての泣ける感動回。

キリシマ、ハルナが出てきてから戦闘回、ギャグ回、感動回と毎回凄いな。

 

蒔絵の処分に来たと言う陸軍にキレるハルナ、こえー、そしてつえー。

 

蒔絵を逃がしたいハルナ、ハルナを逃がしたい蒔絵、二人の想いに胸が熱くなる。

そして、霧を倒す爆弾を作ってしまいハルナと友達になる資格が最初からなかったと泣く蒔絵。

見てるこっちも泣けてくる。

 

蒔絵を助ける為、陸軍を倒すキリシマ。

クマだとやっぱりギャグシーンよね。

 

激しい銃撃の中での、ハルナと抱き合ってる蒔絵の独白は泣ける。

そして現れるイオナ。

イオナがターミネーターみたいだ。

 

キリシマを見たイオナ「誰?」

「キ・リ・シ・マ・だ!」

完全にギャグ要員よね。

 

 

 

 

第7話:硫黄島

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

イ401は大戦艦ヒュウガの待つ母港である硫黄島に入港する。

そこで待ち構えていたのはタカオだった。

タカオは群像に「艦長になって欲しい」と告白する予定だったが失敗に終わる。

 

硫黄島で各々過ごすメンタルモデル達。

彼女らに少しずつ変化が訪れる。

霧には戻らずイオナと一緒に居ると言うヒュウガ。

霧の艦隊を離れるとコンゴウに告げるキリシマ、ハルナ。

兵器が物を考えるのか?悩み始めるタカオ。

何のために群像と出会ったのか?考えるイオナ。

 

霧は意思のある存在であり、共存の道があると考えている事を401クルーに話す群像。

 

硫黄島での平和な時間もつかの間、コンゴウ率いる艦隊が硫黄島に迫っていた。

 

 

感想:

後半に向けてギャグ満載な溜め回。

乙女度が増したタカオ!

登場した途端にギャグ要員のヒュウガ。

メンタルモデル同士のコミュニケーションが楽しめる。

 

群像の抱き枕を抱えて寝ているタカオ「艦長になら全部見せてもいいよ、エンジンとか」と寝言。

もうね、完全に恋する乙女。

 

硫黄島についた群像たちを迎えるヒュウガ。

凄い、イオナLOVEなクレイジーサイコレズだ。

 

401クルーの前に姿を現すタカオ。

ヒュウガと事前に立てた計画を実行するも、群像を前に頬を赤らめ「艦長になって欲しい」と言い出せない。

なんのコントなの、これ?

計画が失敗し言い争うタカオとヒュウガ。

「乙女プラグインなんて実装してんじゃねーぞ、こら」とか、ヒュウガのイオナとの妄想とか色々酷い。

ほんと、なんのコントなの?これ。

 

タカオの妄想。

群像の横にいるイオナに「傀儡」って貼ってあるじゃねーか!

「光栄です、マイアドミラル」って、いやいや、妄想の内容も酷い。

そして、群像に会うも恥ずかしくて逃げてしまうタカオ、恐るべし乙女プラグイン。

 

コンゴウが凄くまじめな中間管理職に見える。

部下が色々で離反が多く大変ね。

コンゴウ様の胃に穴が開かなければいいが。

 

ついに出撃するマヤ「カーニバルだよ!」

この子は天然アホかわいいよな。

 

そしてEDがある意味全裸EDだ!なんだこのED。

 

 

 

第8話:人形の家

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

コンゴウ艦隊に包囲される硫黄島。

群像は会談を行う為コンゴウを硫黄島に招く。

コンゴウ、マヤ、イオナ、タカオ、ヒュウガと群像による会談が始まる。

 

会談の中で、霧のアドミラリティ・コードについて問う群像、群像たちとの接触により霧が変貌する理由を問うコンゴウ。

答えのない会談の中で群像は外での食事を提案する。

 

イオナに他の霧とは違うものを感じているコンゴウは、イオナが何者かを問うが、イオナは答えられない。

「全ての原因は千早群像にある」と確信したコンゴウは硫黄島への総攻撃を開始、群像はコンゴウ艦隊を抜けアメリカに行くことを決意する。

 

 

感想:

アドミラリティ・コードやイオナが何者であるかと話の核心に触れる第8話。

 

メンタルモデルが女性ばかりである理由が明かされる。

「人類が艦船関係の公的な表記を残す場合、全て女性系の定冠詞を使用する」から。

え?そんだけ?。

船=女性と単なる霧の勘違い。 

 

マヤが砂浜に描いたコンゴウの似顔絵、似てる(笑)、似てるけど酷い。

 

会談の最中、真面目な話してる群像の後ろの「イオナ姉さまと私の愛の部屋」。

ギャグ入れないと死んじゃう病かなんかなの?

後ろが気になって話が頭に入ってこないぞ。

 

生肉食べたり、波にさらわれ溺れるキリクマ・・・自由すぎる。

大戦艦の威厳はどこに行った?

そして、コートを脱いだり着たり「しゃきーん」で遊ばれるハルナ。

大戦艦級・・・以下略。

 

「霧は兵器、兵器が楽しいなどと言う感情を持つことは間違っている!」変化を受け入れられないコンゴウ様まじカタブツ。

あれ? コンゴウ様一口食べてるじゃないか!

実はピーマンがおいしくなかったのか?

戦犯「ピーマン」なんだな。

 

 

 

第9話:決死の脱出行

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

硫黄島に対するコンゴウの攻撃を防ぐヒュウガ。

タカオも参戦しマヤと対戦する。

ヒュウガはイオナへの愛、タカオは群像への愛の為戦うが、コンゴウはその事が理解できずに話は平行線のまま戦闘が続く。

 

ヒュウガとタカオの陽動により硫黄島を脱出するイ401。

それを発見し追い駆けるコンゴウ。

戦闘の中で401が嫌いだと言う感情を得て冷静さを失うコンゴウ、

その隙をついたヒュウガのハッキングによりイ401は脱出に成功する。

 

実はイ401が囮で、群像とイオナを除く全員がタカオに乗船、振動弾頭もタカオが持っていたと聞かされ、愕然とするコンゴウ。

 

無事に硫黄島を脱出したイ401だったが、待ち伏せえしていたイ400、402の攻撃により被弾、沈められてしまう。

 

 

感想:

OPなしで送る1話まるまるの戦闘回。

猛烈にギャグを絡めながらの前半の戦闘と、後半のコンゴウから逃げるイ401の緊迫した戦闘が楽しめ、ED後の超展開に驚愕する。

 

硫黄島を防衛するクレイジーサイコレズヒュウガ。

イオナが絡むとちょいちょいおかしくなるが、流石大戦艦!めちゃくちゃかっこいいじゃないか。

 

群像から「ようこそ蒼き鋼へ」と言われキリっとした顔で握手を交わしてからの、マジマジと手を見つめて赤面するタカオ。

もうね、この作品はタカオ主人公でいいんじゃないかな。

 

マヤの超重力砲に、超重力砲をぶつけるタカオ。

そして赤から青に変化する船体「今の私はあの人の船、蒼き鋼!」かっこいいぞタカオ。

マヤの「タカオのばかー、しずんじゃえー」言い方(笑)やる気なくなるわ。

からの「愛は沈まない!」

さすが恋愛脳タカオ!

 

タカオの艦内でくつろぐ401クルー達。

艦長席に触ると「そこはダメ!あの人のなんだから」

ちゃんと艦長としてきた日の事考えて準備してるのね。

 

タカオ、ヒュウガから煽られまくるコンゴウ。

やめて!もうコンゴウ様のライフはゼロよ!

コンゴウ様かわいそうすぎる、と思ってたらED明けに撃沈されるイ401。

超展開キターーーー!

 

 

 

第10話:その身を捧ぐ

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

被弾したイ401はナノマテリアルで船体の修復を試みるも、イ400、402が弾頭に仕込んだ特殊プログラムにより回復不能となり沈んでいく。

 

怪我と寒さと酸素の低下により疲弊していく群像。

イ401の生還を最優先に考える群像は、生命維持に関する機能をとめるようイオナに命令し動かなくなる。

 

ヒュウガのポッドで単身イ401を探しに潜るタカオは、完全に破壊されたイ401の船体と、救命ポッドの中にいる群像、そしてユニオンコアとなったイオナを発見する。

イオナは自身を犠牲に全てのナノマテリアルを使い群像を生かす選択をしていた。

 

その姿をみたタカオもまた自身のナノマテリアルを全て使い、イオナとイ401を復活させる。

 

コンゴウとマヤの元に現れるイ400、402。

コンゴウの行動はアドミラリティ・コードからの逸脱と判断され拘束されるコンゴウ。

そして、イ400、402が諜報のために送り込んでいた監視ユニット「マヤ」を強制終了させる。

 

 

感想:

OPもEDもない超絶神回な10話。

群像がイオナを生かすためにその身を捧げ、イオナは群像を助けるためにその身を捧ぐ、タカオもまた二人を助けるためにその身を捧ぐ、涙が止まらなくて止まらなくて、画面を見てられない。

この素晴らしい作品に出会えたことを感謝したくなるそんな回。

 

救命ポッドの中にいる群像、そして映るイオナのユニオンコア。

この瞬間から涙が止まらない。

タカオのナノマテリアルが降り注ぐ美しい映像と、ナノが歌う「Silver Sky」が最高に心に響く。

そして、タカオの微笑と浮上する新しいイ401。

綺麗だ。

しかも艦長席がタカオが用意していたものじゃねーか。

ただただずっと画面の前で泣いていた。

この作品を見始めた時、こんなに号泣する事になるとは思ってなかった。

 

そんな涙もつかの間、コンゴウ様の超絶急展開!

えーーー!お前監視ユニットだったのかよ!

「カーニバルだよ」って言ってるマヤが怖いわ。

いやー、ぶっこんできたなー。

見終わった後、号泣と展開への驚きでしばらく放心状態になったわ。

 

 

 

第11話:姉妹

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

タカオと融合したイ401はアメリカを目指し航海を続けていた。

しかし、それを追うイ400、402。

群像はこの2隻を迎え撃つ事を決意する。

 

量子通信でイオナと接触するイ400、402だが、イオナの言っていることが理解できずに、戦闘が開始される。

 

一方、拘束されていたコンゴウは自力で拘束を解き、マヤと融合する。

 

ヒュウガ、タカオ、キリシマ、ハルナの力を借りて有利に戦闘を進めるイ401。

姉妹艦であるイ400、402を沈めたくないイオナは再度会話を試みるも、止まらない戦闘の中撃破される2隻。

 

2隻との戦闘後、前方に現れるアメリカの霧の艦隊、そして後方には変貌を遂げ暴走したコンゴウの姿が。

 

 

感想:

姉妹対決の11話。

戦闘回ではあるけれども、本当は戦いたくないイオナと、イ400、402の姉妹愛が描かれ、熱い戦いではなく哀しい戦いが繰り広げられる。

 

霧の艦隊を超重力砲で薙ぎ払うタカオと融合したイ401スゲー強い。

 

人間椅子になるヒュウガ、無視するイオナ。

ヒュウガは笑いに徹してるな。

 

ってタカオ生きてるじゃねーか!

前回の涙返せよ!

しかも、みんなから遊ばれてるし。

でも、生きてて良かった。

ほんと、よかった。

 

「マヤ、これが私達のカーニバルだ」と言い、マヤと融合する時にコンゴウ様の目に涙が・・、マヤの事が好きだったコンゴウ様かなしいなー。

 

「すまない400」「なぜ謝るのです」402に手を差し伸べるも、手を掴む前に消える400。

そしてイオナに「お前は敵と戦い敵を沈めた、それだけだ」という402。

泣きながら「でも」と言うイオナに「それだけだ」と繰り返し消える402。

かなしいなー。

変化が起き始めていた400姉妹、しかし大事なものを守る為、倒す事しか方法が無かったイオナ。

最後の402の「それだけだ」がいつまでも胸に残る。

 

 

 

第12話:航路を拓く力

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©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

アメリカの霧の艦隊を超重力砲で一掃する暴走したコンゴウ。

 

量子通信を閉ざしているコンゴウを説得に行くと言い、単身コンゴウの元に向かうイオナ。

 

コンゴウとの物理接続に成功するも、頑なに変化を認めようとせず心を閉ざし、超重力砲の残弾全てを使ってイオナと自分のコアを消し去ろうとするコンゴウ。

 

イ401からの援護射撃と群像の声を聞いたイオナは、コンゴウを止めたいと言う強い意志で、コンゴウの心の壁を打ち砕き、その心を解放する。

 

そして群像たちはアメリカに振動弾頭を届けるのであった。

 

 

感想:

コンゴウとの最終決戦を描く最終回。

 

イオナ「コンゴウは傷付いてる」

キリシマ「現状では無傷だが?」

イオナ「心が」

キリシマあのさー(笑)。

緊迫した状況なのに素でボケるのやめて下さい。

 

姉妹を失ってしまい、今度は戦うのではなく助けたいと自分の意志を告げるイオナがかっこいい。

 

「私に触れるなー!」コンゴウ様の心の内を吐き出す叫びと、映し出されるマヤのピアノ、BGMも相まって気持ちが昂る凄くいいシーンだ。

コンゴウに触れるイオナ「やめて」って言うコンゴウ様かわいい。

そして膝を抱えて泣いているコンゴウ様。

ものすごい破壊力だ!

 

最後のコンゴウとイオナの会話。

「401お前は何を規範に存在している?」

「自分の意志」

「そうか、ありがとう」。

イオナも戦いの中で答えを見つけ、それを聞いたコンゴウが礼を言うシーン。

メンタルモデルの成長物語であるこの作品の答えがここにある。

 

 

 

 

最後に

本当に戦闘で興奮し、ギャグで笑い、ストーリーで泣くという3拍子揃った傑作だと思います。

特に10話を初めて見た時の感動がいまだに忘れられません。

 

結局、霧ってなんだよとか、イオナって何者だよとか、アドミラリティ・コードってなんだよ等消化しきれていない部分もありますが、続編として映画2本で完結しています。

 

また、原作漫画はアニメ以上に面白い作品となっているので、興味を持った方は是非読んでみて下さい。