シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を映画館に見に行ったので感想を書いておきます。
TVシリーズ+Air/まごころを、君に+新劇場版序破Qを視聴済みでの感想です。
ーーここからネタバレありーー
面白さとしては破>序>シン>>>>>Qって印象。
Qが駄作過ぎて、それを引きずったシンは厳しい物があった。
冒頭のパリでの戦闘は見応えあるけど、Qから続く使徒ではない何かと戦う展開。
残念ながら、使徒をミサトさんの無茶な作戦で殲滅する面白さはQ以降には存在しないのよね。
トウジもケンスケも委員長もみんな生きてるし、村あるしでちょっとした驚き。
でもね、それをQで見せて欲しかったって印象。
なんでシンまで引っ張ったんだろう?
Qと世界観が違い過ぎないか?
前半は相変わらずシンジがうだうだうだうだと殻に閉じこもる展開で、見ててイライラが募る。
いい加減にしろや!
Qで散々やったろ、それ!
もういいよ!って感じではあるけど、「そっくりさん」と呼ばれる綾波が癒しだったり、アスカの真実に迫るセリフが散りばめられてたりして、シンジが出てこなければ楽しい。
それにしても、この村の科学力とNERV、WILLEの科学力って差があり過ぎじゃね(笑)
加持さんとミサトさんの息子キターーーーーー!
おいおい子供いたのかよっ!
これは一番のサプライズだわ。
加持さんはサードインパクトを止めるために亡くなり、ミサトさんは子供を身籠っている事を知り同行しなかったと・・・。
う~ん、それにしてもニアサードインパクトの描写が小出しにしかないので、情報不足過ぎてQ同様にちょっとモヤモヤする。
結局さ、破とQの間に何があったのさ?
ここがご想像にお任せします状態だから、序破と違いエンターテインメントとして楽しめなくなっちゃったんだよなぁ。
加持さんは人類補完計画が止められないから種の保存をしたかったのね、なるほど。
何がしたかったのかやっとわかったわ。
加持さんの息子と出会い、「そっくりさん」と呼ばれる綾波が消失し、やっと元気になるシンジくん。
Q全編とシンの半分ぐらいウダウダした割には、何でやる気が戻ったのかイマイチ分かるような分からないような?
シンジくんがウダウダだと古のエバンゲリオンに戻っちゃうんだよねぇ。
昔のエヴァも知ってるから悪いとは言わないけど、新劇場版では新しい性格のシンジくんが見たかったなぁ。
セカンドインパクトが起きた南極でNERV対WILLEの最終決戦(ヤマト作戦)。
飛び交う専門用語に、もう何やってて何が起きてるのか意味分かりません。
劇場版からエヴァンゲリオンを知ったライト層は、ついていけないだろうな、これ。
そもそもライト層はQで脱落してるかもしれないけど(笑)
Qからの疑問だけどNERVってゲンドウと冬月しかいないのにどうやって維持してるの?
見えない所にワラワラと人が居るんだろうか?
描写が全くないから不思議でしょうがない。
使徒となるアスカにビックリし、TV版と違うアスカの生い立ちにまたビックリ。
シキナミシリーズの一人という設定・・・なるほど、綾波と同じだったのか。
これは意外でインパクトあったわ。
ここからゲンドウとの最終決戦でマイナス宇宙に行くんだけど、WILLEの皆さんやミサトさんがシンジくんに対し掌クルックルになっとる(笑)
うん、いや、そうするしかないのは分かるんだけどさ、ちょっと安っぽ過ぎて笑ってしまった。
ここから先はロクに戦闘もなく、精神世界のお話しで、巨大な綾波とかスタジオのセットの設定とか、実写とか、絵コンテでの絵作りとか、展開と演出が「Air/まごころを、君に」と同じ。
もっと違うものを期待していたので正直がっかり。
焼き直しじゃん。
序破とエンタメ性を高めたのに、Qで台無しにして、シンでは結局昔の作品の焼き直しで終わる・・・・。
どうしてこうなった?
結局、死んだ奥さんに会いたいだけの拗らせたゲンドウのお話しじゃねーか!
でも、アスカ、カヲル、レイの魂の救済は描写が分かり易くて良かったかな。
旧作の最後の使徒は人間っていうの好きだったので、ストーリーは旧作の方が良かったな。
Qで14年経った意味があんまりないよね、これ。
最後はエヴァの無い世界に現世が作り替えられハッピーエンドって感じ。
「Air/まごころを、君に」のラストが「何じゃこりゃ」だったので、漫画版のラストをちょっと捻った感じのこのラストは綺麗で嫌いじゃない。
トータルの感想としては、映像は凄い、話しや展開は旧作と同じで焼き直し感が強く面白味はないって感じかな。
新劇場版は多くの人が視聴して楽しめるエンタメ作品っぽく始まったけど、結局旧作と同じ感じになっちゃたのが凄く残念。
それでもエヴァンゲリオンという作品をしっかり終わらせてくれて感謝!