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「ACCA13区監察課」各話ストーリー紹介&感想:華麗な解決に驚愕するアニメ

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

「ACCA13区監察課」は2017年冬(1~3月)放送の漫画原作アニメ作品、全12回。

13の自治区に分かれた王国にある巨大統一組織ACCA(アッカ)の監察課副課長ジーン・オータスが王国を揺るがす陰謀に巻き込まれていく様を描いた作品。

 

◆ジャンル&キーワード

ドラマ、群像劇、陰謀、野望、頭脳バトル、クーデター

 

◆おすすめ度

★★★★☆(星4):見るべき作品

 

◆こんな人にお勧め

  • 組織を理解している社会人の人
  • 12話で綺麗に纏まっている作品が見たい人
  • 華麗な解決を見たい人
  • 落ち着いた雰囲気の作品が好きな人
  • ジーンの妹ロッタに恋したい人

 

acca-anime.com

 

 

目次 

 

 

 

 

総評

綺麗に纏まった最高の12話で、ラストはこれ以上の解決方法があるだろうか?と思わせるほど素晴らしい展開を見せる。

 

派手な展開や人目を引くようなアクション等は全く無く物語は進むが、様々な人たちの思惑が絡みながら徐々に明らかになる物語の全貌から目が離せない作品。

 

主人公のジーンがドーワー王国13区を視察して廻っているだけに見えて、それがそのうちに大きなうねりとなって物語が進んでいくのが面白い。

 

ひょうひょうとしたジーンの性格を筆頭に人の喜怒哀楽がほとんど出てこない作品なので、非常に淡々とした印象を受けるが、その落ち着いた雰囲気と基本有能な登場人物たちの行動や言動がマッチしていて素晴らしい作風になっている。

 

文字が全て日本語のローマ字表記なのが面白いんだけど結構読みにくい(笑)。

一瞬見ただけだと何て書いてあるのかわからない。

漢字とひらがなの優秀さを再認識できた。

 

この作品の問題点は視聴しているとタバコが吸いたくなること。

禁煙中の人は注意しましょう。 

 

注意:ここからは、ネタバレありです。

 

 

 

各話ストーリー&感想(ネタバレあり)

第1話 もらいタバコのジーン

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

妹と二人暮らしでマンションの管理人も務めるACCA本部監察課副課長ジーン・オータスの仕事はドーワー王国13区を不定期に廻り、不正がないか視察すること。

だがある日、平和な時代が続き存在意義を失いつつあることを理由に、ACCAトップの5長官により監察課の廃止が告げられる。

 

そんな中ジーンはファーマス区の視察に向かい職員の不正を発見し視察を終える。

ジーンが本部に戻ると、その功績が認められ監察課の廃止が中止となっており、ジーンは半年で全支部を視察するように命令を受ける。

 

首都であるバードン支部を視察するジーンは、モーヴACCA本部長の抜き打ち視察と鉢合わせし声をかけられる。

 

視察中に立ち寄ったカフェで5長官のパインとリーリウムとばったり出会ったジーンは、同じ5長官のグロッシュラーに異動願を出してるが受け入れてもらえないと世間話をする。

 

 

感想:

舞台設定の説明やキャラクターの紹介がメインの回。

まだ何も起きていないけど、何か起こりそうな雰囲気が伝わってきてワクワクする作り。

 

主人公が5長官やモーヴ本部長とも話ができ、上からも一目置かれているような立場って事がよくわかる。

ひょうひょうとしてるけど有能なのねジーン。

 

モーヴ本部長がまるっきり草薙素子っぽい雰囲気があって好き。

この人絶対有能だよね。 

 

何で全部ローマ字表記なんだ?結構見難い(笑) 

 

 

 

第2話 悪友(とも)の名はニーノ

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

クーデターの噂を危惧して各支部を視察している事をグロッシュラー長官に報告するモーヴ本部長だったが、これ以上の調査禁止を命じられる。

 

バードン支部の新入り巡査レイルは本部のエリートを嫌い、ジーンに何かと突っかかってくるがジーンはそれをひょうひょうとかわす。

その一方で最近自分が見張られているような気配を感じていたジーンは親友のニーノに相談する。

 

その頃、ACCAの上層部にはクーデターの噂が伝わっていた。

5長官の一人、グロッシュラーは会議の席でジーンがクーデターに加担していると告げ、ジーンに覆面調査員をつける。

 

ジュモーク区の監査にやってきたジーン。

ホテルの部屋にあった封筒の中にはタバコが入っていた。

 

ジュモーク区での仕事中、取材に来ていたニーノと会い酒を飲み交わすジーン。

覆面調査員として雇われたニーノはジーンがタバコを貰った事をグロッシュラーに報告、自分以外の視線はジーンが気づいてしまうのでこれ以上他の監視員は不要と告げる。

 

 

感想:

おいおい覆面調査員はニーノかよ!親友だったんじゃないんかーい。

 

モーヴ本部長の動きを止めて、5長官でクーデターの件を内密に調査するとか、ジーンが加担してるとか・・・何やらキナ臭い雰囲気。

 

ここまでのジーンの行動を見ると全くクーデターとは縁がなさそうだけど、実は裏でとか?あるのかな? 

 

レイルは完全にロッタLOVEになっちゃってるな。

まあね、ロッタちゃん可愛いから仕方ないね。

 

 

 

第3話 城にただよう噂の煙

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

ジーンの家に来たニーノはロッタと世間話をし、ファーマス区からジーン宛に届いた荷物の中にタバコが入った封筒を見つける。

 

モーヴ本部長から食事に誘われたジーン。

モーヴはクーデターの情報を集めるためジーンに協力を依頼する。

 

一方、クーデターの噂はドーワー王室にも届いていた。

王室では唯一王位継承権を持つシュヴァーン王子の成人記念式典が催されることになり、ACCAから5長官や本部長、監察課の代表としてジーンが出席する事になる。

そして、取材の名目で助手としてロッタを連れてニーノもドーワー区に向かう。

 

王位継承した際にはACCAの解散を目論むシュヴァーン王子だったが、成人記念式典で王の退位は発表されなかった。

 

パーティーの席でロッタと合流するジーン、ロッタを気に入るシュヴァーン王子、国王に声を掛けられ喜ぶロッタ・・・様々な思惑が絡みながらパーティーは続いていく。

 

外でタバコを吸うジーンのもとにリーリウム長官がやってきて「君が皆から注目されているのはクーデターの橋渡し役だと思われているから」と告げる。

そしてその噂を流しているのはクーデターの首謀者グロッシュラー長官であると持論を話す。

 

 

感想: 

シュヴァーン王子もロッタちゃんを気に入ってしまったか・・・。

まあね、ロッタちゃん可愛いから仕方ないね。

 

そしてジーンはモーヴ本部長に恋をしてるのね。

なんか初々しかったなジーン。

 

いきなり「君はクーデターの橋渡し役と思われている」とジーンに語るリーリウム長官。

いやぁ、ちょっとびっくり。

5長官は全く一枚岩ではないのだな。

 

リーリウム長官からこの話を聞かされても「はぁ、そうですか・・・」って感じのジーン。

う~ん、全く動揺もせずひょうひょうとし過ぎてて読めない。

 

様々な人たちの思惑が絡んできて面白くなってきた。

 

 

 

第4話 閉ざされた「国」のくすぶり

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

視察のためスイツ区を訪れたジーン。

スイツ区では伝統と格式を重んじるあまり、区民と外部の接触や交流が制限され、中世の頃のような生活をしていた。

 

その頃、5長官会議でリーリウムはジーンがクーデターと関係無いと語る。

 

視察途中、一人で街を眺めていたジーンは偶然にも、クーデターについて話をするスイツ区民たちと遭遇。

会話内容の発覚を恐れる彼らに拉致されてしまう。

 

彼らが話をしていたのはスイツ区内で何度も行われている平民による自由を求めるクーデターであった。

さらに彼らを手引きしていたのが駐在員のウォーブラーであることが発覚。

そして、クーデターの最中ジーンはホテルの部屋のドアの隙間にあったタバコの入った封筒を受け取る。

 

クーデターが失敗に終わった後、スイツ区責任者からクーデターの件を口外しないで欲しいとお願いされたジーンは、拘束した人の開放を条件に口外しないことを約束する。

 

さらにジーンはウォーブラーに最低の評価を下し中央に戻さずスイツ区の駐在を延長する。

 

 

感想:

クーデターはクーデターでもACCAのクーデターではなく、スイツ区の民衆による自由を求めたクーデターのお話し。

 

しかし、スイツ区だけ未だに中世のような生活してるってドーワー王国はどうなってるんだ?

 

拘束した人を助け、スイツ区の人達と一緒に戦うウォーブラーへの駐在延長の粋な采配をしたジーン。

なんだかんだ言ってカッコイイ。

凄い有能なできる上司って感じだ。

 

 

 

第5話 視線の先、重なる足跡

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

スイツ区の視察から戻ったジーンは、課長のオウルに以前から出している異動願いについて尋ねる。

だが、希望が通る見込みは当面なさそうだった。

 

その帰宅途中、5長官の一人リーリウムがジーンに声をかけ車中へ誘う。

ジーンはそこでジーンが視線に気づかない監視者に監視されている事を聞かされる。

 

後日、ジーンは次の視察先であるビッラ区へ向かい、遠くからカメラ越しにジーンを見張るニーノの視線に気づく。

その夜ビッラの職員と食事中にジーンはタバコの入った封筒を貰う。

 

次の日仕事が終わりニーノを見つけたジーン。

ジーンを監視するのはACCAの為ではないと言うニーノに対し、話せる時が来たら話してくれと納得するジーン。

 

次の視察場所ロックス区にやってきたジーンは、街中で里帰り中のグロッシュラー長官を見つける。

 

 

感想:

ニーノが監視者だとバレる第5話。

結構バレるのが早かった。

まあリーリウム長官のヒントが簡単すぎたって事だけど。

 

バレた後も特に関係が変わることなくロッタと3人で食事したり、ジーンが留守の間のロッタの相手をしたりと良い関係を築いてるなぁ。

 

シュヴァーン王子付きの近衛兵マギーがロッタの情報そっちのけで食パンにはまってしまうのが面白い。

しかもレイルと友達になってるし(笑)。

 

 

 

第6話 線路と誇りの向かう先

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

視察でロックス区を訪れたジーンは、地元に帰省中だったグロッシュラーと語らう。

ニーノの監視の件、ジーンが両親を失う事となった13年前ロックス区で起きた電車事故でのグロッシュラー長官の采配への敬意、そして自分はもちろんグロッシュラー長官もクーデターの噂に無関係なのではないかと云う正直な思いをグロッシュラーに伝えて立ち去る。

 

バードン区へ戻ると、監察課では新年をどこで迎えるかが話題になっていた。

そして、みんなでジーンのマンションで開かれるパーティーへ行くことに。

年越しの夜、ジーンはロッタや同僚たちに囲まれ、和やかな時を過ごす。

 

年が明けクーデター関係で表立って動けなくなったモーヴ本部長は秘書を使って情報収集を行っていた。

またグロッシュラーはリーリウムに監視者の事をジーンに話したことに対しクレームを入れ対立する。

 

ハレ区に視察に行ったジーンはモーヴ本部長に情報を入れるため、自分がクーデター派の橋渡し役をしている噂を逆手に取りクーデターの事について聞き出そうとするが失敗する。

 

 

感想: 

ジーンの両親が亡くなった原因が明かされる第6話。

遺族の子供としてグロッシュラー長官とも会っていたのか・・・。

 

今一 グロッシュラー長官が何を考えているのかわかり難いんだけど、電車事故の後ACCAでの一括管理等を推し進め、電車事故が減ってる事から、真剣にドーワ王国の事を思ってる人なんじゃないかなぁと感じる。

 

そして秘書を使って動き出したモーヴ本部長。

派手な展開は無いけれども、しっかりとドラマが動いて行ってる感じがとてもいい。

 

 

 

 

第7話 夜霧にうかぶ真実

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

ジーンが次に視察で訪れたのは、王室があるドーワー区だった。

ジーンは自分を取り巻くクーデターの噂について考えるが、情勢は王室次第なところもあり、まだわからないことが多かった。

そして自分が橋渡し役になっている意味について考える。

 

ドーワー区で仕事を済ませたジーンはニーノに誘われロッタへの土産を買いに街へ出る。

その日は国王が街へ「お出まし」になる日で、ジーンは土産を買いに来たケーキ屋で国王と席を同じくする事になる。

 

コロレー区に視察に来たジーン。

街に出たジーンの元にジーンが橋渡し役にされていると感じ秘書を使い情報を収集していたモーヴ本部長が現れ「君は王族の人間だ」と告げる。

 

叔母に昔の話を聞きロッタが33年前に亡くなったとされる第二王女の血を引いていると考えるシュヴァーン王子はジーンに王位継続権があると知り慌てる。

 

本部長と別れたジーンは、その夜真実を知るためにニーノの元を訪れる。

 

 

感想:

なんと!ジーンが王族の人間だったという真実が語られる第7話。

そうか~、そうなのか~、なるほど面白い!

 

シュヴァーン王子はロッタちゃんに一目惚れしたんじゃなくて、肖像画の第二王女とそっくりだから調査してたのね。

なんだバカ王子じゃないじゃんか。

 

国王とケーキ屋で同席したのも偶然ではなくニーノの仕込みなんだろう。

国王と一緒の席を写真に収めてたし。

なるほどジーンが孫だからか~。

 

3話で国王がロッタちゃんに声をかけたのも仕込みかっ!

 

やっぱりモーヴ本部長は超優秀だった。

CV:田中敦子は伊達じゃないな。 

 

 

 

第8話 翼を広げた王女と友のつとめ

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

33年前。

先進的な思想の持ち主であるドーワー国王第二王女シュネーは王族はもっと外に出るべきだと考えていた。

 

王家に留まるよりも自由の身になった方が彼女自身のためになると考えた父王及びドーワー王国枢機院長クヴァルムが彼女の死を偽装しシュネー王女を庶民とする計画を立案する。

 

船の偽装事故計画の実行に際し銀髪が特徴のシュネーの側近アーベントが同行する事と、シュネー王女の近況を国王に逐次報告するためアーベント家の従者とその息子ニーノが秘密裏に同行する事となる。

 

偽装事故が成功し無事バードンに到着したシュネーとアーベントはそこで別れ、シュネーは一庶民として暮らす事となる。

 

庶民の青年と恋に落ちたシュネー。

青年の貧乏さにアーベントが裏で動きマンションを建設、青年を管理人にする。

青年と結婚したシュネーはジーンとロッタを産む。

 

シュネー家族の写真と近況を国王に送るニーノの父は、ジーンが高校生になるのを機に当時25歳だったニーノを高校に通わせ、高校でのジーンの写真を撮らせる。

 

13年前。

電車事故でジーンの父母、そしてニーノの父が亡くなる。

アーベントからの指示でニーノの父が持っていたカメラを事故現場から回収したニーノは、両親を亡くしたジーンを慰め勇気付けるのだった。

 

全てをジーンに語ったニーノは、シュネー王女がドーワー家から除籍されていてジーンに王位継承権がない事と、電車事故の後ジーンたち兄妹を見守ることにした事を告げる。 

 

 

感想:

過去の出来事が明かされる第8話。

そうか、そうなのか~。

 

なんでジーンが管理人やってるのかの謎も解明。

王女が恋に落ちた青年が貧乏だったからマンション建てちゃったのね。

 

そしてニーノが25歳で高校生やっていたという衝撃の事実が!

いやいや無理ありすぎでしょ。

さすがにバレるんじゃないの?

もうちょっとニーノの年齢若くしても良かったんじゃないかな~。

 

 

 

第9話 牙を剥く優美な黒蛇

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

オータス兄妹の事を知った第一王女が二人の暗殺を企て、ジーンが視察で長く留守にしている間、ロッタの周辺に不穏な空気が漂う。

その情報を入手した王室近衛兵のマギーは、レイルに連絡を入れロッタが狙われていることを伝える。

 

詳しい事情は知らないまま、ロッタを守るために動き出すレイル。

なんとか安全な場所へ彼女を連れて行こうとするが、黒服の怪しい者たちに捕らえられ車に連れ込まれてしまう。

 

渋滞に巻き込まれた車の中で自分が王家の血筋であることを聞かされるロッタ。

そこへジーンの上司である監察課課長オウルが現れ言葉巧みにロッタを救出する。

 

ペシ区視察中に区長から次期国王の座について欲しいと言われるジーン。

帰りのお土産の中にはタバコが入った封筒があった。

そしてジーンは次の視察地ヤッカラ区へ向かう。

 

5長官会議でグロッシュラーは王族の出であるジーンがクーデターの橋渡し役であると噂を流し各支部の動向を見守っていた事を報告。

そして、ACCAを廃止し王家独裁を目論むシュヴァーン王子を王座につかせないためジーンを次期国王としACCA主体でクーデターを起こすべきと提案し受け入れられる。

 

会議後リーリウムと会うグロッシュラー。

クーデターの一件はリーリウムがグロッシュラーを使って画策していた事だった。

 

 

感想:

クーデターの黒幕はリーリウム長官だと分かる第9話。

盛り上がってまいりましたって感じ。

悪そうな顔してるもんなリーリウム(笑)

 

ロッタちゃんを守るために動くマギーとレイルが良い味出してる。

マギーの食パンLOVEはなんなんだ一体。

そして最後助けに入るオウル課長がカッコよすぎた。

助け方がスマートすぎる。

 

ジーンにタバコを渡した支部はクーデター賛成って事なのね。

それをニーノがグロッシュラーに報告してましたって事か。

しかし、バカ王子と呼ばれるシュヴァーン王子は嫌われすぎだわ。 

 

 

 

第10話 空のない街に降る星

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

ジーンは視察で訪れたヤッカラ区で支部長と区長からタバコを差し出される。

 

ヤッカラ区の視察を終えたジーンは、次のプラネッタ区を訪れる。

岩と砂しかないプラネッタ区の生活環境は厳しく街も地下に造られているが、地下資源採掘事業に賭ける区民たちは希望を持って暮らしていた。

 

ヤッカラ区支部長と話をするジーンはACCA側が起こすクーデターへの賛成の意思表示としてタバコを貰う。

 

家に戻ったジーンは留守中に起きた事件についてロッタから話を聞き、ニーノが王室に仕える人間である事をロッタに話す。

 

国王の体調がすぐれないとの報道が入り慌ただしくなるACCA本部。

5長官会議ではクーデターとACCA100周年記念式典について話し合われていた。

クーデターを巡りACCA本部では様々な思惑が動き出す。

 

そしてジーンは最後の視察地リーリウム長官の出身地フラワウ区へ向かう。 

 

 

感想: 

終わりに向け各自の思惑が交錯する第10話。

 

ジーンが王室の出である事はジーンの部下も知ってるのね。

もう隠し事でもなんでもなく、この事実を上手に使ってACCA主体のクーデターに向けて準備が着々と進められてる感じがする。 

 

フラワウ区とリーリウム家が全てを手に入れるため国が動き出したと兄に報告するリーリウム長官。

裏では何を考えているのか・・・。

 

 

 

第11話 フラワウの花は悪意の香り

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

最後の視察先となるフラワウ区を訪れたジーンは、区長と支部長を務めるリーリウムの兄弟たちから手厚いもてなしを受ける。

 

フラワウ区は区民たちの表情も明るく、花々が咲きほこる穏やかな土地でありドーワー王国の9割の石油資源を握る。

区長たちと会食するジーンは「元々あった資源をドーワー王国に搾取されてる気分なんじゃないか」というヤッカラ区支部長の言葉を思い出していた。

 

そして、タバコを差し出されたジーンは「クーデターの主導者はフラワウですね」と問う。

 

会食を終えホテルに戻ったジーンは第一王女の暗殺者に襲われニーノに助けられるがニーノが大怪我を負ってしまう。

その後、ジーンは決意を新たにフラワウ区のタバコを貰い本部に戻る。

 

ジーンはリーリウム長官の元を訪れ今迄貰ったタバコが13本である事を報告。

そして、モーヴ長官の元を訪れタバコは各区のクーデター参加の意思表示であったと報告する。

 

グロッシュラーと密会するリーリウムは「ジーンを担ぎあげフラワウが国の実権を握る」と云うクーデターの本音を語る。

 

 

感想: 

ジーンが何かを決意し自ら動き出す第11話。

 

フラワウの一癖も二癖もありそうなキャラがたまらない。

 

資源をたっぷりと持っているフラワウがドーワー王国に搾取されるのではなく、国の実権を握るためのクーデターなのね。 

 

 

 

第12話 鳥の行方

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©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

ACCA100周年記念式典の準備が着々と進み、国王に代わり王室代表として出席するシュヴァーン王子も、マギーらを伴ってバードン区に入った。

一方、ACCA本部の大会議室には5長官をはじめとする幹部や13区の代表が集まり、クーデターの協議と確認が行われていた。

 

式典当日、区庁前広場は多くの国民で埋め尽くされ、王子側のみクーデターを知らない状況の中式典が始まる。

 

式典の挨拶に立つシュヴァーン王子はACCAの警備部隊に取り囲まれる。

ACCAの廃止を目論む次期国王から国を守るための行動だと説明するリーリウム長官。

 

王子への非難でざわめく会場。

そこに「静粛に!」とモーヴ本部長が割って入る。

モーヴはドーワー王家の大切さとドーワー家の元国を守るACCAの重要性を説き、王子の身の大切さを理解頂くため寸劇まがいの演習を式典に盛り込んだと語る。

 

モーヴの言葉を聞いたシュヴァーン王子は「ACCAには末永く国を守ってもらいたい」と語り、皆の拍手の元式典は終了する。

 

フラワウ以外知らされていなかったこの内容に動揺するリーリウム。

 

ジーンはモーヴ長官から王族の血筋であると聞かされ長官と共に計画を立案、リーリウム家がドーワー王家に取って代わるフラワウのゲームを、ACCAの存続が保証される事を目的としたACCAのゲームに移行しゲームに勝利したとリーリウムに語る。

 

この騒動でフラワウはドーワー王国から離れ独立、ACCAの5長官制度は廃止された。

ドーワーの資源問題はプラネッタ区の地下資源が発見され解決した。

 

今回の一件は、シュヴァーン王子の即位前にオータス兄妹を巻き込んででもリーリウム家の謀略を一掃する必要があったクヴァルム枢機院長の指示だったとニーノに語るオウル課長。

ニーノと別れたオウルは銀色の髪を金髪に染めるため美容院へ向かう。

 

 

感想:

全てが綺麗に解決する第12話。

凄いな、気持ちいいほど綺麗に終わる。

 

リーリウムを出し抜くジーンとモーヴ長官。

すげぇよ、あんたたち。

リーリウムの計画を利用し平和的にACCAを存続させるゲームにすり替えるという有能さ。

ジーンが王族出身の事も公にされず誰も傷つけない名采配!

 

そして全ての黒幕がドーワー王国枢機院長クヴァルムによるものだったとは・・・。

ジーンの秘密も利用させるために噂として流したのね。

シュネー王女の件と言い、国を守ることにかけては超一流だな。

 

最後に明かされるオウル課長の正体。

まあ普通の人じゃない感じはヒシヒシとしてたけどね。

 

 

 

 

最後に

グロッシュラーを上手に動かしてジーンを利用しクーデターを起こしフラワウとリーリウム家による国を作ろうとしたリーリウム。

 

リーリウムを出し抜いてクーデター無く平和的にACCA存続を成功させるジーンとモーヴ。 

 

ジーンの出生の秘密を使いシュヴァーン王子のため(ドーワー王国のため)リーリウム家の謀略を一掃するクヴァルム枢機院長。

 

うん、誰も彼もが凄い。

クヴァルム枢機院長が一枚上手なんだろうけどね。

有能な人たちのバトルは面白い。

 

本当、12話で綺麗に纏まった素晴らしい作品だった。