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超能力少女と頑固爺の交流を描くアニメ「アリスと蔵六」全話ストーリー紹介&感想

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

「アリスと蔵六」は2017年春(4~6月)放送の漫画原作アニメ作品、全12回。

アリスの夢と呼ばれる超能者が現れるようになった世界を舞台に、アリスの夢の研究所を脱走し外の世界を初めて知る少女紗名が、日本の由緒正しき頑固爺・樫村蔵六と出会い、人として生きるため大切なことを学んでいく作品。

 

◆ジャンル&キーワード

ドラマ、ファンタジー、魔法、子供、頑固爺、カッコイイ大人、家族、のんびり、日常、バイオレンス

 

◆おすすめ度

★★★★☆(星4):見るべき作品

 

◆こんな人にお勧め

  • 子供の活躍を見たい人
  • 心温まりたい人
  • ちょっとした感動を味わいたい人
  • 家族愛に飢えてる人
  • 戦うメイドが見たい人
  • 昭和の頑固爺を懐かしみたい人

 

www.alicetozouroku.com

 

目次 

 

総評

視聴終了した時に心に温かいものが残るそんな作品。

感動して号泣ってものではなく、ほんわかと胸の奥が熱くなりちょっと涙してしまうかもしれないといった感じ。

なんだろう、心に沁みるわ~って印象。

 

一見のんびり日常系っぽい作りなんだけれども、実際はバイオレンスな表現やシリアスも結構盛り込まれたしっかりしたストーリー展開の作品で、主人公の少女紗名が「私」になるために「自分」を探し続ける物語である。

 

ストーリーは間にちょっとした日常話を挟んで大きく前半と後半に別れている。

1~5話が第1部、8~12話が第2部に相当する。

その為、5話で最終回みたいな作りになっている。

 

主人公紗名は言動が上からで結構クソガキ。

そんなクソガキが昭和の頑固爺蔵六と出会い更生されていくのが面白い。

そしてその交流で描かれる家族愛にジーンとする。

 

蔵六にしろ孫の早苗にしろ樫村家の目の前で起こる超常現象の数々に全く動じない肝の座り方が異常で笑える。

バイタリティーの塊みたいな人たちで、この懐の深さが子供にとっての良い大人という感じで好印象。

ちゃんとした良い大人が良い子供を育てるんだなぁと再認識。

 

しかし、この登場人物でのんびり日常系全開の作品も見てみたい・・・うん、是非見てみたい。

 

注意:ここからは、ネタバレありです。

 

各話ストーリー&感想(ネタバレあり)

第1話 赤の女王、逃げる 

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

赤の女王と呼ばれる能力者の少女紗名が人里離れた研究所から逃走する。

紗名を捕えるため追跡する能力者ミニー・C・タチバナ。

そこにもう一人メイド服を着た能力者が現れ紗名を手助けし、紗名は逃走に成功する。

 

新宿歌舞伎町のコンビニ。

絵に描いたような頑固爺の樫村蔵六は「何でも願いをかなえてあげるから取引しないか?」と言う紗名と出会う。

蔵六の車に乗り込んできた突然消えたり現れたりする不思議な少女紗名に説教をはじめようとする蔵六だったが、研究所の能力者雛霧あさひ/よなが姉妹から襲撃を受ける。

研究所に戻るよう紗名を説得する雛霧姉妹。

街中を破壊され自分の車も大破してしまい怒る蔵六は紗名と雛霧姉妹を捕まえ説教を始める。

 

警察に連行された蔵六たち4人。

しかし、紗名は取り調べ中に姿を消し、上からの圧力により雛霧姉妹と蔵六は釈放される。

破壊された街や蔵六の車は全て元通りに戻っており今回の事故は証拠不十分となる。

 

中華屋で晩御飯を食べる蔵六の元に突然紗名が現れる。

蔵六に超能力の説明をする紗名。

研究所をつぶして友達を助けたいという紗名に蔵六は飯を食べさせ、仕事の手伝いをする条件でしばらくの間飯と宿の面倒を見る事にする。

そして、蔵六は仕事場の花屋に立ち寄ったあと紗名を家に連れていく。

 

 

感想:

糞生意気な言動の紗名と頑固爺蔵六の掛け合いが面白い。 

 

目の前の大事件にも動じる事無く、紗名にも雛霧姉妹にも鉄拳制裁し説教する蔵六が昭和の爺っぽくて良い。

昔は居たんだよ、こういう爺。

 

超能力バトルシーンはあるけれども爺と孫の日常ものって感じでほっこりできる。

 

 

 

第2話 アリスの夢

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

行くあてのない紗名を自宅に引き取ることにした蔵六。

昨日の騒ぎがどこにも報道されていないことを確認すると、彼は昔馴染みのある男に連絡を取る。

 

目を覚ました紗名の前に現れたのは蔵六の孫娘である早苗。

彼女は仕事に出かけた蔵六に代わって、紗名の面倒を頼まれていた。

初めのうちは早苗に警戒心を抱いていた紗名だったが、次第に心を通わすように。

そして紗名は研究所での暮らしを語り始める。

 

研究所以前の記憶が無い紗名。

相手の意識に入れる紗名は他人との境界線が無かったが、雛霧姉妹と出会い「紗名」と名付けてもらい自分を認識するようになった。

雛霧姉妹から色々教わる毎日は幸せだったが、研究所の奥で行われていた人体実験を見て怖くて逃げだしてきた。

話を聞いた早苗は「大丈夫だよ」と紗名を抱きしめる。

 

食べて寝たら元気になって「研究所をつぶしに行こう!」と言い出す紗名。

蔵六もつれていくぞと瞬間移動を行うが早苗と二人世界中を転々としてしまう。

やっと蔵六の職場に瞬間移動できた紗名だったが職場を荒らし蔵六から激しく叱られる。

 

 

感想:

目の前で起こる超常現象の数々に全く動じないおっとりマイペースな早苗ちゃんが凄い。

肝が据わってるというかなんというか・・・。

蔵六の教育の賜物なのだろうか?

 

頑固爺とおっとり孫娘。

樫村家は中々良いメンツだな。

早苗ちゃんの父母は亡くなってるみたいでちょっと悲しいけど。

 

研究所の話以外は完全にのんびり日常系な雰囲気で安心して見られる。

 

 

 

第3話 トランプ

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

樫村生花を訪れる蔵六の昔馴染みでアリスの夢の研究所をかねてからマークしていた警察官内藤と部下の一条雫。

そこでは「アリスの夢」を使わないという約束を破った紗名を蔵六が厳しく叱っていた。

内藤は仲裁に入り研究所から守るためと紗名に発信機を渡す。

 

未だに素直に謝らない紗名に怒る蔵六。

内藤が紗名を蔵六の家の子にする提案をし浮かれる紗名。

そんな最中トイレに行った紗名だったが、紗名を捕えるため研究所から現場に派遣されたミニーCタチバナの能力によって誘拐されてしまう。

 

紗名が誘拐された事を知り発信機の場所に能力を使って急行する一条。

しかし、発信機は捨てられておりそこに紗名の姿は無かった。

 

過去、研究所の地下にある紗名が作り出した空間「ワンダーランド」を見学し、自身の想像力が及ぶ限りどんな物理現象も自由に書き換える能力を目の当たりにしたミニーC。

この能力を研究所が解析できれば亡き夫と再び会う事ができると考え研究所に協力している彼女は紗名に対し容赦のない行動をとる。

 

 

感想: 

内藤から可愛い発信機を受け取って内藤への警戒をすぐに解いたり、ご飯食べて上機嫌だったり、素直に蔵六に謝れなかったり、家の子になる提案に喜んだり、と紗名の行動が子供らしくて心がほんわかする。

 

一条さん能力者だったのかよ!研究所以外にも普通にいるものなのか?

 

ミニーCの過去はちょっと悲しいものがあるけど、子供に容赦しない描写はちょっと怖い。

落ち着いた能登ボイスなのでさらに怖い。

 

 

 

第4話 人でないモノ

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

事務所に残された蔵六は内藤に対し、紗名は一体何者なのかと問い詰める。

自分の事を二つの意見が対立する政府の一方の飼い犬だという内藤は「紗名ちゃんは俺達と同じ様な人間ではない」と答える。

 

紗名に対し13年前突然現れ周囲の生物の思考や反応を読み取ってそれを現実化するだけのただの現象であり人ではないというミニーC。

意気消沈し気を失いそうになる紗名は無意識の中で大人になった自分に言われるがまま蔵六を呼ぶ。

 

紗名が拉致されている車に瞬間移動してきた蔵六。

しかしミニーCに拘束され騒ぐなと紗名の足を銃で撃たれてしまう。

「蔵六に酷いことをしないでくれ」と能力で自分の傷をなかったことにし状況まで部分的に書き換えミニーCの拘束から逃れ力を使い果たす紗名。

 

自分は人間じゃないから研究所に戻ると泣きじゃくる紗名に一緒に帰ろうと諭す蔵六。

そこに一条が救助に駆け付けミニーCを拘束する。

 

 

感想:

ほのぼの日常ものじゃなかった・・・幼女の足に銃を撃つとかなんてバイオレンスな展開。

ちょっと衝撃的でミニーCの容赦なさ加減が凄い。

 

早苗ちゃんの蔵六への説教、蔵六のミニーCや紗名への説教が凄く良くてなんだかちょっと泣けてきます。

 

大人の自分に「大人なのに早苗の方がちゃんとおっぱいがある」と言う紗名と「お前その言葉忘れるなよ。あとでギャフンて言うぞ」という大人紗名の会話が面白い。

 

最後颯爽登場する一条さんがカッコイイ。 

 

 

 

第5話 帰るところ

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

コンテナ船に乗せられた紗名と蔵六の救助に駆けつけたのは、内閣情報調査室に所属する一条零と元一条のストーカーであり技術担当の山田のり子だった。

 

彼女らとともに脱出を目論む紗名の前に再びミニーCが立ちはだかる。

山田と連携し、いくつもの能力を使い分けて応戦する一条。

ミニーCの透明な腕を使い的確に攻撃してくる戦法に追い込まれた一条は、メイド服に変身し手加減が効かない武装を開放、ミニーCを撃破し未成年者略取・暴行・傷害の疑いで逮捕する。

 

助けられた紗名は蔵六に「もっと色々な事を知ってちゃんとしたものになりたい」と言い能力で職場を汚したことを謝る。

 

その後、研究所にも一斉捜査が入り研究所は解体され、ミニーCは保護協定により本国に強制送還された。

 

そして、樫村家に家族が一人増え3人の日常が始まる。

 

 

感想: 

おいおい最終回かよ!って感じで研究所関係すべてが解決する第5話。

第一部完って感じよね。

 

能力者同士の戦闘シーンが凄い。

一条さんの能力が強くてカッコよすぎる。

666の武器と13の魔法書を使うことができるってチート能力じゃないですかねぇ。

一桁台の武装を開放しメイドに変身した時に興奮してる山田が笑える。

 

一話で紗名を助けてたのは一条さんなのね。

ずっと内藤と共に動向を追ってたって事か。

 

蔵六にもっとちゃんとしたものになりたいと語り、空を二人で散歩するシーンはなんかジーンとしちゃうなぁ。

 

 

 

第6話 樫村家

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

季節は流れて冬。

紗名を加えた蔵六の家は平穏な日常を送っていた。

 

早苗を学校に送り出した後は、蔵六とともに樫村生花に向かう紗名だったが、体力がなく途中で疲れ果ててしまう。

 

婚約パーティーの花の飾付にやってきた樫村生花メンバー。

紗名は好きな人と家族になるのが結婚だと教えられる。

家族が何なのか良くわからない紗名は早苗に聞いてみるも「紗名ちゃんは家族だよ」と言われ、心にもしゃもしゃしたものが残ったまま眠りにつく。

 

紗名の伸び過ぎた髪を切ることになりがっかりする早苗。

紗名を美容院へ連れていく蔵六は、紗名が髪を切っている間に外で内藤と会う。

 

髪を切り終わっても帰ってこない蔵六を迎えに外に出る紗名はそのままふらふらと迷子になってしまう。

警察で保護されていた紗名を迎えに行った蔵六は「能力も含めて紗名なのだから必要な時は能力で呼んでもいい」と紗名に話をする。

 

その夜、蔵六は内藤から貰った養子縁組の書類を紗名に渡し、紗名は正式に樫村家の子供「樫村紗名」となる。

 

 

感想:  

丸々日常回な第6話。

先週までちょっとバイオレンス気味だったので平和だ。

体力が全然ない紗名ちゃんが可愛い。

 

紗名が非常に子供っぽい子供なので「あ~、子供ってこんな感じだよなぁ」って感じで見てられる。

 

1話で出てきたヤクザの人の相手が女子高生だった衝撃の展開(笑)。

いやいや犯罪じゃないの?それ。

 

最初と最後で新聞を能力を使って取るかどうかで紗名の成長を見せたり、最後の表札に名前追加されてるのが凄いベタだけど良いシーンだった。

 

 

 

第7話 ともだち

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

打ち合わせで出かける蔵六に連れられ一条と共に紗名は横浜に出かける。

海を見たり工場見学をしたり楽んだ紗名は、蔵六と合流し向かった中華街で雛霧姉妹とばったり出くわす。

慌ててその場から逃げ出す雛霧姉妹、二人を追う紗名。

能力を使いながら追いかけっこをする3人。

エスカレートする状況に一条が3人を拘束する。

 

雛霧姉妹を交え中華街で食事をする5人。

紗名はなんかもしゃもしゃする感情が抜けないでいた。

 

親から虐待され警察に保護された後研究所に入った雛霧姉妹は、外の世界は嫌な場所であり紗名に行って欲しくなかったから教えなかったと紗名に打ち明ける。

そして今は横須賀にあるアメリカの学校に通い部活も行い楽しい日々を送っていると語り、今迄の事を紗名に謝るのだった。

 

家に帰り雛霧姉妹の事を興奮気味に早苗に話す紗名だったが、夜中急に号泣してしまう。

外に出てから様々な感情があり上手く自分をコントロールできなくなったと言う紗名に、色んな事が分かってきた証拠だよと紗名を落ち着かせる早苗。

 

翌日、紗名からメールが来て喜ぶ雛霧姉妹。

メールには「研究所なくしてごめんな。あさひとよながは友達だ。また遊ぼう。樫村紗名」と書かれていた。

 

 

感想:

双子の雛霧姉妹との仲直り回。

この姉妹も結構壮絶な人生歩んでて、研究所は彼女たちにとって幸せな場所だったんだな。

でも、今は幸せそうでなんかホッとした。

子供が不幸になる話は見たくないからね。

 

そして着実に人として成長してる紗名。

それを見守る早苗ちゃんは良いお母さんになるね。

 

安定したメイド一条さんの戦闘。

もうどんな敵が来ても彼女一人だけでいいのではないだろうか・・・。 

 

 

 

第8話 悪い魔女

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

親の期待に反して小学校受験に失敗した少女敷島羽鳥。

入学から3年経つが自分の進学が原因で両親が仲違いするようになってしまった。

そんな両親の姿に心を痛め「優しくて仲良しのパパとママに戻りますように」と祈る羽鳥に能力が発現する。

 

「人々の想像力を奪い命令することができる」能力を手に入れた羽鳥。

急に仲良くなった両親と楽しい日々を送っていた羽鳥だったが、ある日両親が廃人の様に動かなくなっているのを発見し、自分が能力で都合の良いように操っていた事を知る。

 

自分が居ると嘘だらけの家庭になると考えた羽鳥は親友の美浦歩と家出を決行する。

 

雛霧姉妹が遊びに来る日、いつものように樫村生花でお手伝いをする紗名は今か今かと楽しみに待っていた。

樫村生花がある原宿に到着した雛霧姉妹だったが、羽鳥と歩が現れ原宿の人々が羽鳥の能力で支配されてしまう。

 

突然動かなくなってしまった蔵六たちに驚く紗名。

 

クレープを食べながら今後の事について羽鳥たちが話をしてると、未だに魔法が解けていないのに自由に行動する紗名が現れ二人を驚かせる。

 

羽鳥の能力が効かない紗名を見た歩は、紗名から能力に掛からない方法を聞き出せば羽鳥が家に帰れると考え紗名を質問攻めにする。

しかし、全く話が見えない紗名は、動揺し蔵六たちをこんな目に合わせたのが羽鳥だと知り怒りで暴走、羽鳥の能力を打ち消す。

 

元に戻った原宿の街で、怒りをあらわに羽鳥に能力で攻撃をする紗名だったが、羽鳥により能力が打ち消されてしまう。

その後お互いに能力を使うが打ち消しあい全く発動しない状態に。

泣きじゃくる紗名を見て羽鳥はその場を後にする。

 

  

感想:

新キャラが登場し第2部に突入した第8話。

人々の想像力を奪い命令することができる能力ってとんでもない能力だ。

さらに紗名の魔法を打ち消すという強キャラ。

 

それでも根はとっても優しい子っぽいから、両親の事とか見てるとちょっと胸が痛む。

 

能力が打ち消され最後はポカポカ羽鳥を殴ってた紗名が可愛すぎた。

 

この地図って絶対に辿り着けないよね(笑)

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

 

 

 

第9話 チェシャ猫の笑う場所

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

紗名と遭遇したあと家に戻る羽鳥。

そこには優しく接してくれる母が居たが、どちらの母か羽鳥にもわからなかった。

 

家で目を覚ました紗名は遊びに来た雛霧姉妹や元気な蔵六を見て安心する。

雛霧姉妹が泊っていくことを知り大はしゃぎし楽しいひと時を過ごす。

しかし紗名は蔵六をひどい目にあわせた羽鳥をこらしめるため作戦を企てていた。

 

羽鳥の家を訪れた歩に、もう学校には行かないという羽鳥。

羽鳥は嘘でも良いから両親が仲良くいられるように家でずっと能力を使い続けるという。

その話を聞いた歩は紗名を探すため再び原宿に向かう。

 

羽鳥の家に来た内藤と山田。

しかし羽鳥の能力により操られ何もせずに帰ってしまう。

帰りの車の中で我に返り5回目もやられたと落ち込む内藤と山田は、人を操る能力にどう対処し羽鳥を救うか悩む。

 

原宿で紗名を探す歩は突然紗名のワンダーランドに引き込まれてしまう。

 

 

感想:

雛霧姉妹とお泊りではしゃぐ紗名たちがみんな可愛い。

風呂に入るだけで驚かれる紗名ちゃん(笑)。

 

そして可愛いものフェチであろう早苗のリアクションも想像通りで可愛い。

 

蔵六が心配で心配でしょうがない紗名。

あんなに心配されたら家から出たくなくなっちゃうよね。

 

紗名の方に比べて羽鳥の方は結構救いがない展開。

内藤が入り込めればいいんだけど能力でシャットアウトして孤立しちゃってるから手を差し伸べられないのが辛い。

羽鳥悪い子じゃないから幸せになって欲しいわ。

 

 

 

第10話 小さな女王

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

歩をワンダーランドに閉じ込めて出さないようにする紗名。

歩は紗名に前回会った時のことを謝り、友達を救いたいから能力について教えて欲しいと懇願する。

歩の行動に動揺を隠せない紗名だったが、自宅のトイレとワンダーランドを繋げたため蔵六に怒られる羽目に。

 

蔵六登場で解放され原宿の街に戻った歩。

紗名は蔵六に怒られながらウサギの人形を使い歩とコンタクトを取り羽鳥の事を聞く。

 

羽鳥の家のリビングに突然扉が現れる。

羽鳥が中に入るとそこはワンダーランドだった。

 

おやつのホットケーキが完成し紗名を呼びに行く早苗は押入れの奥に小さい扉を発見。

そこから出てきたウサギさんから「悪い奴を捕まえる」と書かれたメモを貰う。

 

ワンダーランドで羽鳥を驚かせ懲らしめようとする紗名だったが、羽鳥から「自分は悪い魔女。あなたなんかちっとも怖くないわ」と言い放たれてしまう。

そして対峙した二人はお互い能力を使った影響で床が抜けワンダーランドの底へと落ちてしまう。

 

その時、ワンダーランドに異常が発生しアリスの夢が各地で発現、京都に巨大観覧車が出現するなど異常事態が相次いでいた。

ワンダーランド異常の報告を一条から受けた蔵六は、一条と共に現場に向かう事にする。

 

ワンダーランドの底に落とされた羽鳥はそろそろ家に帰してと紗名にお願いするが、動揺した紗名からの答えは「多分だけど私たち帰れないかもしれない・・・」だった。 

 

 

感想: 

トイレが異次元につながってるとかどうなってるんだよ(笑)。

蔵六に呼ばれて((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルで扉を開ける紗名ちゃんが可愛すぎる。

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

で、その後の早苗「おじいちゃ~んトイレすごい広いね~!それに可愛いし~ここ私の部屋にしようかな~?」ってどんだけ緊張感ないんだよ。

のんきにも程がある。

 

能力者が大量に生まれちゃってるしなんだかデカい話になっちゃいそうね。

 

ワンダーランドが膨張を続け危険な状態だと言う一条に、「だったら尚更だ!子どもが出られねぇで困っているんなら迎えに行くのが大人の役目ってもんだろ」と言い切る蔵六。

相変わらずこの爺はカッコイイ頑固爺だぜ!

 

ラストでキョドった紗名ちゃんが可愛い。

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

 

 

 

第11話 女王と魔女

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

ワンダーランドの底に落とされた羽鳥はワンダーランドから脱出するため上を目指して歩き始める。

後を追うように付いていく紗名。

現実離れした世界を歩きまわる二人は何とか元居た場所まで戻ってくるが出口は消えていた。

 

紗名救出のためワンダーランドに到着した蔵六、早苗、一条。

3人はワンダーランドの中に入り紗名の記憶がオブジェと化したその光景に驚く。

そして、紗名の探索を始めた早々に一条は落とし穴に落とされ蔵六たちとはぐれてしまう。

 

屋敷で休憩する紗名と羽鳥はお互い徐々に心を開き始めていた。

羽鳥は身の上を話し始め母親に嫌われている自分は居なくてもいい存在だと語る。

 

それに対し紗名はワンダーランドで生まれ人間ではない事、ワンダーランドと繋がっていてワンダーランドが知りたい情報を伝える通信機みたいな存在であり、代わりはいくらでもあって、自分が誰かを好きになる事が間違っていて、本当は要らないものなのかもしれないと考えている事を赤裸々に語る。

 

それでもワンダーランドを出て好きになった色々なものは自分に必要だと言い張ることにしているから、羽鳥も自分が要らない存在と言わないで欲しいと羽鳥を慰める。

 

そしてお互いの事をよく理解した紗名と羽鳥はワンダーランドから脱出するため協力する。 

 

 

感想: 

紗名と羽鳥が和解する第11話。

羽鳥の家族に対する想い、紗名の自分はワンダーランドの通信機に過ぎないかもしれないという考えや、それでも出会ったものが好きで必要だという想いに胸が熱くなる。

 

最後の「あのね、私もう一度ママに会いたいの。手伝ってくれる?」「うん!」「ありがとう」っていう羽鳥と紗名の会話にグッとくる。

そして空に掛かる虹が印象的だった。

 

ワンダーランドに入ってきて豚を見た時の3人の会話が面白い。

早苗「きっと、あのブタさんの行先に紗名ちゃんがいると思います!」

蔵六「それしかなさそうだな」

一条「えっ!?もう少し考えた方が・・・」

うん、一条さんが正しい。樫村家の人はめちゃくちゃすぎるぞ(笑)

 

速攻ボッシュートされる一条さんが面白い。

強キャラだししょうがないね。

ワンダーランドの判断は正しいね。

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

 

 

 

第12話 ただいま

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

紗名と羽鳥がワンダーランドに閉じ込められてから、外の世界では10日が経とうとしていた。

羽鳥がもう帰ってこないのではないかと不安を募らせる歩。

 

ワンダーランドのウサギが外と電波のやり取りができると分かった紗名と羽鳥は、イタズラ好きで逃げるウサギに一芝居うち捕まえることに成功する。

 

携帯が通じ歩と連絡を取る羽鳥は外の世界では10日以上経っている事を知る。

紗名は歩に原宿でワンダーランドに引き込まれた時の出口を探して欲しいとお願いし、そこで携帯の電池が切れてしまう。

 

早苗とともにワンダーランドで紗名の行方を捜しながら、これまでに起きた出来事を改めて思い返す蔵六。

 

原宿で扉を発見した歩はその扉からワンダーランドの羽鳥と紗名の所に辿り着く。

時同じくして紗名を発見する蔵六と早苗。

その時、ワンダーランドが急激に膨張をはじめ地上に出てしまうほどの危険な状態になってしまう。

 

ワンダーランドの異変にワンダーランドに対し説教を始める蔵六。

ワンダーランドは大人しくなり空から一条が落ちてきて、ワンダーランドの膨張も止まり事態は解決する。

 

紗名たちと家に帰る羽鳥は、紗名が居て能力が使えない状態で両親と会い本物の優しさと温かさに触れる。

 

後日、アリスの夢の存在が政府により公式発表される。

そして紗名は羽鳥、歩と共に小学校に通うようになる。

 

~これは一人の少女が「私」になるために「自分」を探し続ける物語~

 

 

感想:

大団円の最終回。

まさか本当にワンダーランドに説教して全て解決してしまうとは(笑)。

さすがは昭和の頑固爺蔵六。

ちょっと呆れてる早苗ちゃんが面白い。

 

家に帰ってきた紗名が靴を履いたままはしゃぎ、蔵六に靴を脱げと説教されブルブル怯えてるのが可愛い。

蔵六最強。

 

能力が使えない状態で家に帰る羽鳥を抱きしめる母。

もうね、これだけで涙が出てくるわ。

母は母、父は父、家族は家族なんだなぁ。

 

アリスの夢が公表された時の内藤の「ま、なんとかなるだろ。子どもが元気だったらそれは良い世界だよ」って言うのがとてもいい言葉だなと思う。

大人はこういう世界を作ってあげないいけないよな。

 

最後のカッコイイお姉さん(大人紗名)の語りがグッとくる。

「この子は将来どんな大人になるんだろう。

どんな風に無邪気で可愛い子供の頃の気持ちを持ち続けるだろう。

アリスのお姉さんはそんな事を思いました。

大人になったアリスはきっと自分そっくりな小さな子供たちに不思議な話を沢山沢山してあげるのです。

その中にはもしかしたらあの話もあるかもしれません。

ずっと昔に夢見た不思議の国のお話を。」

そして花束を持った大人紗名が登場し「今はもう大丈夫だ。お前のおかげだな、蔵六」

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©今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

胸が熱くなる最高のラストシーンだ!

(短いシーンなので解釈は人それぞれですが、大人になった紗名が亡くなった蔵六に花をたむけながら感謝してるシーンだと思ってます) 

 

 

最後に

子供が不幸になる作品は見たくないので、紗名を含め研究所にいた子供たちが、その後幸せになってそうで良かった。

羽鳥の例では、しっかり大人が話を聞いて手を差し伸べなくてはならないって事が痛いほどわかる。

可愛い子供たちを見せながら大人に向けたメッセージが強い作品だなと感じる。

ラストの大人紗名は良い演出だった。

ちょっと泣けてくる。

「アリスと蔵六」は心温まる良作でした。