「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-」は2017年秋(10~12月)放送のオリジナルアニメ作品、全12回。
内、勇者の章は後半6話に相当し全6回。
結城友奈は勇者であるの続編にあたる作品で、お役目から解放された勇者部に舞い込む新たな出来事を描く。
◆ジャンル&キーワード
SF、ファンタジー、変身ヒロイン、バトル、日常、ハートフルボッコ
◆おすすめ度
★★★★☆(星4)
◆こんな人にお勧め
- 「結城友奈は勇者である」を視聴した人
- 「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」を視聴した人
- 熱い戦闘が好きな人
- ダークファンタジーが好きな人
- 大赦が許せない人
目次
総評
「結城友奈は勇者である」の続編であり、1期を見ている事が前提となる作品。
見ていない場合は始まった途端に何が起きてるのか分からないので注意が必要。
前作同様視聴者の心を折りに来る展開が繰り広げられるが、コミカルなシーンも多く全体的に暗い雰囲気を中和してくれる。
前作のように満開の真実や世界の真実と言ったアッと驚く展開は無いものの、全6話と短い中にシリアスとギャグと戦闘を上手にミックスさせ、賛否両論あった前作のラストに対する回答を出しながらストーリーを進行しており、構成は巧い。
ストーリーの都合上、元気で明るく前向きな友奈が終始暗いのが見ていて辛いが、それを補って有り余る東郷のギャグ要員化が見ていて面白い。
注意:ここからは、ネタバレありです。
各話ストーリー紹介&感想(ネタバレあり)
第一話:華やかな日々
勇者部の部室に集まる、結城友奈、犬吠埼風と樹、三好夏凜、乃木園子の勇者部一同は12月期の部会を行う。
休日、犬吠埼家で風に勉強を教える園子は、お役目から解放され普通の生活に戻れたことを喜ぶ。
一方ソフト部の助っ人として活躍した友奈と夏凛はうどん屋に寄り談笑する。
家庭科の授業で作ったケーキを勇者部に持ってくる樹。
勇者部5人に対し自然とケーキを6等分する風。
部室で昔牡丹餅を食べた事を思い出す友奈は何か違和感を感じていた。
歴代勇者が祀られる英霊之碑で銀の墓参りをする園子は、銀に作ってきた焼きそばを供える。
焼きそばを3つ作った園子は東郷の存在に気付き涙する。
一方、ざわざわ変な感じがすると言う友奈は保育園での劇の最中に東郷を思い出し涙する。
部室に集まる勇者部一同。
園子と友奈から東郷の名前を聞く風、樹、夏凛は、初めて園子が学校に来た日や、園子が初めて部室に来た日、国防仮面となり壁を壊した償いをしようとしていた日の東郷の事を思い出す。
感想:
のほほんとした日常を描くも最初っから東郷が居ない事になってる不穏感全開な第1話。
開始直後から不穏とはやるなぁ。
その不穏な中に日常のギャグをふんだんに入れてくるのもこのシリーズの良い所。
園子のテンションがやはり高かった。
勇者部での自己紹介で「私小学校中退なんよー」とか、風に勉強を教える時の「わたすの好きな複素数の行列からやるべさ」とか、学生生活を楽しんでるようでなによりだ。
東郷の名前を聞いた時の夏凛の反応が素で驚いていて良かった。
普通に「あ、そういえば、東郷って今どこ?」って軽く聴いてからの「・・・!」で真顔。
まさかの国防仮面再登場。
「国を守れと人が呼ぶ。愛を守れと叫んでる!憂国の戦士、国防仮面、見参!」って東郷さんノリノリじゃないですか。
壁を壊した償いと言ってるけど楽しんでやってませんか?「私は国防仮面。人々が悪の脅威に晒された時、出来るだけ現れます」。
出来るだけ現れるってなんだよ、それ。
そんなヒーローいないだろ。
そして国防仮面を東郷と気が付いていない友奈。
マジなのかボケなのか?・・・マジだよな、これ。
もうシリアスなんだかギャグなんだかわからねぇ。
第二話:大切な思い出
東郷を探すも何の痕跡も見つからない勇者部。
園子は大赦本部で地位の高い人に確認を取るも知らないと言われ、東郷は壁の外にいると推測、大赦を脅し勇者システムの入った端末を持ってくる。
勇者になり壁の外に行くと言う園子、今回の勇者システムは散華しないというが信じられない部員たち。
意を決して端末を取ろうとする友奈だったが、風が勢いで変身はさせないと友奈と園子を止める。
園子は大赦のやり方はまずかったが世界を救う為にやった事であり、勇者システムでもう隠し事はしないと言われた事を信じて、納得した上で変身すると言う。
それを聞いた友奈も行くと言い、風、夏凛、樹も東郷の為に変身する決意をする。
新しい勇者システムは満開ゲージが最初から満タンで、精霊がバリアを使うとゲージが減りゼロになるとバリアが無くなる。
満開はゲージ満タン時に行えるがゲージがゼロになる。
ゲージは回復しないので、ゲージゼロの状態で攻撃を受けると命に係わると皆に教える園子。
壁の外に出る勇者部。
東郷の反応がある場所はブラックホールになっていた。
周囲にバーテックスの反応もある中、自身の満開時に出現する船で東郷の元へ行く事を考えた園子はいきなり満開する。
園子の船に搭乗し東郷の元を目指す勇者部。
友奈は船から飛び降りブラックホールの中へ侵入する。
ブラックホールの中で幽体離脱し東郷の記憶を見る友奈。
ーー東郷が結界の一部を破壊した事で外の火の手が活性化、放置すると世界が炎に包まれるので、巫女を外の炎に捧げる西暦の終りに実施した生贄の儀式奉火祭を行う必要があり、巫女の力も持つ東郷は自ら志願した。
そして東郷は友奈達が自分を探す事を見越し、神樹様に自分が存在した事実を全て抹消するようにお願いしたーー
友奈は見覚えのある風景の場所で生贄とされる東郷を発見。
東郷を助け出すが、東郷の胸にあった生贄の印が友奈の胸に移る。
病院で目覚める東郷は世界が炎に包まれる心配をするが、火の勢いが安定したので生贄はもう必要ないと風が大赦から聞いた話を説明する。
安心する東郷は皆に会えた事に涙する。
感想:
新システムになった勇者に変身し壁の外に出て東郷を助ける第2話。
東郷は無事助かるが友奈に印が移り不安な感じしかしない。
今回の勇者システムが散華しないと園子が話すも信じられない勇者部一同。
まあ、大赦のいう事は信用できないよね。
流石に一回痛い目見てるし。
意を決して端末を取ろうとする友奈の手を取り「待ちなさい。初めての時とは違うの。私は部長として皆をおいそれと変身させたくない。勢いで、なんて云うのは辞めて」としっかりと落ち着きながら話す風。
皆を勇者部に巻き込んだ責任を感じている風のこの言葉が重い。
なんか成長したなぁ風。
夏凛「樹、とりあえずサプリキメときなさい」、樹「今回はキメていきます」。
前作で「サプリキメとけば良かった」と後悔していた樹が今回はキメていく事に。
しかし、相変わらず言い方が酷い(笑)。
新しい勇者システムはかなり劣化版。
バリアは回数制限付きで無くなると命に係わる。
満開は最初の一回だけ使え、使うとバリア不可になる。
散華しなくなった代償は結構でかい。
壁の外に出る時に先行する夏凛「私が先頭を行くから園子は後ろでサポートをお願い」、「にぼっしー、あまり前に出ないでね」と心配そうな顔をする園子。
これは夏凛に銀を重ねてのセリフと表情だなぁ。
壁の外に出ていきなり満開する園子。
「あ、あんた、いきなり満開しちゃって。精霊の加護がなくなっちゃうのよ!」と言う風に「昔はバリアなかったし、問題ないよー」とあっけらかんと答える園子。
さすが満開も精霊も無かった頃の勇者は考え方が違うわ。
そして満開のエフェクトはいつ見てもかっこいい。
今回の件もガッツリ大赦が絡んでいたが、神樹様が東郷の存在を抹消したから大赦も知らないって言ってたのね。
まあ、嘘は付いてないけど・・・それでもロクでもない組織だ。
第三話:あなたを思うと胸が痛む
部室でクリスマスの飾り付けをする勇者部。
風が園子に勉強を教わり、みんなで街のクリスマスイベントで学生コーラスをする事になった樹をからかったり楽しく過ごす。
胸の印が気になる友奈は皆に相談しようとするが、皆の胸に同じ印が見え話すのを辞める。
そして友奈は東郷を助けた際にお役目が自分に引き継がれたと考える。
次の日、勇者部の皆にエアコンが壊れる、手を火傷する等小さな不幸が起きていた。
風に相談しようと考え二人になる友奈だったが、風の胸に大きな印が見え話すのを辞める。
その日の帰り風は交通事故に遭い入院する。
自分が話そうとすると皆にちょっとした不幸があり、改めて話そうとした風は事故に遭った事で天の神の力が現実の世界に影響を及ぼす程大きく、自分の身に起きている事を話してはいけないと考える友奈。
友奈は勇者部の皆の楽しい日々を奪ってはいけないと黙っている事を決める。
風の看病の為学生コーラスの参加を辞めた樹。
風と樹の会話を病室の外で聞く友奈は耐えきれなくなり、病院を後にし雪が降る中号泣する。
感想:
友奈に東郷のお役目が引き継がれて、相談しようにも話をしようとする相手に災いが降りかかるという事態になってしまった第3話。
コミカルなシーンが非常に多いが、ずっと不穏で暗く、最後の友奈の号泣が辛い回。
友奈には元気で明るく勇者で居て欲しいと改めて思った。
火の勢いが安定したので生贄はもう必要ないと言っていたが、お役目が友奈に引き継がれたから火の勢いが安定してるだけなのね。
復活して早々に東郷が安定してギャグ要員だった。
- 先週は色々と大変で勉強ができなかったと言う風に土下座して「陳謝」
- 受験よりブラックホールの方が急務だもんねと夏凛に言われ切腹の姿で「陳謝」
- 樹にα波を送る
- 本当はどこか具合悪いんじゃないの?と風が友奈に問うと「えっ!友奈ちゃん具合悪いの?」とホラー漫画のような表情をする。
えっ!友奈ちゃん具合悪いの?と驚く東郷
- スマホのメッセージでクリスマスの名前が外国産過ぎてしっくりこず「モミの木祭り」と云う名を提案するも周りから総叩きにあう。
第四話:秘めた意志
風が退院し皆で初詣や、猫探し、カラオケ等毎日を過ごす勇者部だが体調がすぐれない友奈。
友奈の異変に気付く夏凛は、友奈に悩み事があるなら相談して欲しいと言うが、なんでもないと答える友奈。
自分は友奈に必要とされていないと感じた夏凛は涙しその場から走り去る。
友奈の様子がおかしいと感じている東郷は、友奈の部屋に忍び込み勇者御記を発見、友奈を除く勇者部は犬吠崎家に集まる。
園子は友奈が天の神の祟りに苦しめられており、祟りは友奈が話したり書いたりすると伝染すると大赦で調べた事を話す。
集まった皆は危険があると承知しながら勇者御記を読む。
ーー年末に大赦の人が家に来て勇者御記をつけて欲しいと頼まれる友奈。
友奈は前回の戦いで体のほとんどを散華し、敵の御霊に触れた事によって魂が御霊に吸い込まれた。
東郷を助けた場所に魂があり抜け出せなかった友奈は、諦めない根性と現れた青いカラスに導かれ戻る事に成功する。
散華した体は戻ってきたのではなく、神樹様が新たに構築したものであり、友奈は全身神樹様がつくった体、神様から好かれる神聖なる存在「御姿」となる。
御姿のおかげで生贄となった東郷の代わりができている。
友奈の異変に気付いた大赦は調査を行い、炎の世界がある限り体は直らず友奈は春を迎えることができない事が判明する。
その後も友奈の日記は続き、体調の悪さや苦しい胸の内、夏凛を傷付けてしまった悲しみが吐露されていたーー
勇者御記を読み終わり真実を知り悲しみに更ける一同。
東郷は今度は自分が友奈を助けると決意する。
感想:
体調の悪い友奈の真実を皆が知る事になる第4話。
相変わらず辛い辛い展開で友奈の笑顔がまるで無い。
ここにきて1期最後の満開から散華し友奈が戻ってきた真相が語られる。
なるほど魂が御霊に吸い込まれてたのか。
友奈を導いた青いカラスは青い色と桔梗の紋章から西暦の勇者乃木若葉又はその使いよね。
知らなくても話は通じるけど、小説「乃木若葉は勇者である」を知ってると更に話の深みが増す構成。
そして散華した体は戻ってきたのではなく、神樹様が再構築したもの。
だから自分の体になじむまでにみんな時間がかかってたんだな。
なるほど。
友奈の様子が変だと感じスタイリッシュ不法侵入する東郷の行動が尋常じゃない程おかしい。
完全にネタ要員だ。
- 家でプロジェクターを使い友奈を映してる東郷。怖すぎるんですけど。完全にストーカーさんだ、これ。
- 友奈の部屋に侵入する東郷。勇者に変身し精霊を使い窓の鍵を開ける。いやいや、勇者システムの使い方間違ってるから、それ。
- 窓から侵入する時に胸がつっかえる東郷。なんだこの細かいネタ(笑)
- 「友奈ちゃんが中学入学の時、4月3日にご両親に買ってもらったけれど、手に取ることはなかったという百科事典の位置がズレている」。詳しい、詳しすぎる。
第五話:清廉な心
登校時、神樹様と結婚すると東郷に告げる友奈。
ーー友奈の家を訪れる大赦の使いは、300年人類を守ってきた神樹様の寿命が近づいてると言う。
人類が生き残る道は神樹様に選ばれた御姿である友奈が神と神婚し、人が神の眷属となる事であり、神婚により友奈は死亡すると語る大赦の使い。
友奈は祟りで消えてしまう命ならば皆の為に使おうと神婚を受け入れる決意をするーー
放課後、部室で皆から他にも方法があるはずと神婚を反対される友奈。
皆の為だと訴える友奈に、皆の中には友奈自身も含まれてないといけないと反論し、生きる事を諦めている友奈を諭す風。
皆と喧嘩になり友奈は部室を飛び出してしまう。
大赦に呼び出され英霊之碑に向かう勇者部は、待っていた大赦の使いに友奈に会いに来たと言う。
友奈は神婚の儀に入ったと告げ、この時代の人が生きて行く為に勇者の犠牲はやむを得ないと語る大赦の使い。
大赦の使いが安芸先生だと分かっている園子と東郷は、犠牲を出すやり方は間違ってると訴える。
その時特別警報が発令。
安芸先生は人間が神婚し神の力に近づく事に天の神が怒り裁きを下したと言い、勇者部に最後のお役目として敵の攻撃を神婚成立まで防ぐことを命令する。
そして結界を侵食し現実世界に天の神が攻撃を仕掛けてくる。
感想:
神樹様の寿命が訪れ、友奈が神婚を決意し天の神が怒り攻撃を仕掛けてくる第5話。
ラストの現実世界に浸食してくる天の神に絶望しか感じない展開。
バーテックスではなく天の神が直接攻めに来たって事で、今までとはレベルが違う。
大赦の言う神婚生活はどう考えても人類補完計画のように人は人でない何かになるよな。
選択肢が無いのだろうけれども、全くロクでもない組織だな大赦。
登校時、友奈から結婚すると聞かされる東郷。
「うん・・・ん”ん”?」って低いトーンで驚く東郷が面白い。
東郷は暗いこの作品での癒しになりつつある。
第六話:君ありて幸福
神樹様が樹海の結界をはり天の神との戦いが始まる。
皆を友奈の元に向かわせる為、満開し敵を食い止める夏凛。
満開し夏凛に加勢する園子と樹。
満開した東郷は巨大浮遊砲台に風を乗せ友奈の元に急ぐ。
行く手を阻む天の神の攻撃に巨大浮遊砲台を敵に突っ込ませ撃退する東郷。
先を急ぐ東郷と風だったが、神樹様の妨害にあい行く手を遮られる。
満開し道を作る風、東郷は神樹様に囚われている友奈の元へ辿り着く。
神樹様に妨害されながらも大切な人をこれ以上奪われたくないと友奈に手を伸ばす東郷。
友奈は「ずっとみんなと一緒にいたい」と本心を語り助けを求めるが、二人の間にある結界にその手を阻まれる。
友達を捨ててまで手に入る世界なんていらないとうな垂れる東郷。
神樹様に人を信じてくれませんか?とお願いする勇者部メンバー。
私達は人としての道を進みますと言う東郷の周りに歴代勇者と巫女の力が集まり結界が崩壊、東郷は友奈を救出する。
牛鬼からでる光の糸に包まれる友奈と東郷。
神樹様が満開し友奈に力が集中する。
勇者となった友奈は「私達は人として戦う。生きたいんだ!」と皆の想いを合わせたパンチを天の神に浴びせ撃破、神樹様は散華する。
消えていく牛鬼に「ありがとう、さよなら」と感謝の気持ちを伝える友奈。
神樹様も天の神も居なくなり、天の神の炎の結界が無くなり四国以外崩壊した元の世界が現れる。
神の加護が無くなり残された少ない資源で生きていくことになった人類の新たな時代が始まる。
勇者部の新部長に樹が就任し、「無理せず自分も幸せであること」の一文が勇者部五箇条に追加された。
風の卒業の日、勇者部部員たちは満面の笑みで風の卒業を祝う。
「どうか平穏な日々を」ー勇者の章ー
感想:
天の神と戦い友奈を救い出す勇者部。
満開した神樹様の力を借り天の神を撃破する友奈。
そして神の加護が無くなった新しい時代が始まるハッピーエンドな第6話。
西暦の最後に神樹様の加護の元生き抜くことを選んだ人類。
300年経ち、人として生きることを選ぶ少女達。
そしてその想いに答える神樹様。
神世紀が終わり前途多難な新たな時代が訪れも、これで良かったんだと思える最終回。
様々な困難を乗り越えた先にあるハッピーエンド。
最後の勇者部の笑顔が眩しく煌めいて本当に良かった。
この笑顔が見れれば細かい事はどーでもいいと思える。
幾多の困難を乗り越えた勇者部の笑顔
皆を友奈の元に向かわせる為、満開し敵を食い止める夏凛が1期11話と被り鳥肌が立つかっこよさ。
「当代無双! 三好夏凜! 一世一代の大暴れをとくと見よ!」 からの満開。
相変わらずエフェクトがかっこよくて痺れる。
そして園子の「一人で前に出すぎちゃダメだよ、にぼっしー」。
夏凛と銀を重ねたこの言葉が重い。
友奈に近づくも結界の前に倒れる東郷。
そこに現れる銀のシルエット。
良い演出だった。銀さえ分かれば後は歴代が来たんだなと理解できる演出なので、アニメだけ見てても破綻する事がないのが良かった。
「乃木若葉は勇者である」を読んでるか、スマホアプリの「ゆゆゆい」をやってると更に楽しめてファンサービスとしては最高だ。
友奈の勇者パンチが皆の花弁が重なり、最後に銀の花弁が後押しする演出に涙が出てくる。
牛鬼と別れる友奈。
「牛鬼って・・・」と印象深いセリフを言う。
うーん、個人的には牛鬼=神樹そのもの、又は神樹様に取り込まれた西暦の勇者高嶋友奈だと思ってる。
アニメだけ見てる人には神樹様、他の媒体も見てる人には高嶋友奈って感じで、どちらを取っても話が破たんしないのでファンサービスの一部なんだろう。
最後に
前作では明るく元気で挫けない友奈が、終始暗いので見ていてちょっと辛かった。
しかし、シリアスブレイカー東郷のおかげで作品全体は暗くならずに、随所に笑いがあり楽しめた。
前作では世界は状況はそのままで終了していたので、今回の世界そのものに決着をつけるという、天の神を倒し神樹様が散華するラストに正直驚いた。
前作同様の絶望的状況からのハッピーエンド。
荒削りで強引な面はあるけれどもパンチ一発でハッピーエンドに持って行くのが凄い。
細かい事をツッコめば色々あるのだろうけれども、とりあえずラストの勇者部メンバーの笑顔を見て細かい事はまあいいやと思える。
「鷲尾須美の章」各話ストーリー紹介&感想:
「結城友奈は勇者である」各話ストーリー紹介&感想: