「サクラダリセット」は2017年4月~9月に放送された小説原作の作品、全24話。
超能力が使える街「咲良田」を舞台に、完全記憶能力の持ち主浅井ケイと、世界を最大3日間巻き戻すリセット能力をもつ春埼美空を中心に、咲良田で起こる様々な問題に対し能力を使い解決していくSFファンタジー作品。
◆ジャンル&キーワード
SFファンタジー、青春、恋愛、超能力、頭脳バトル
◆お勧め度
★★★★☆(星4)
◆こんな人にお勧め
- 伏線回収に驚愕したい人
- 青春ドラマが好きな人
- 頭脳戦が好きな人
目次
- 総評
- ストーリーチャートで振り返るストーリー紹介&感想(ネタバレあり)
- 第1-2話:MEMORY in CHILDREN 1/3、2/3
- 第3-4話:CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
- 第5話:ビー玉世界とキャンディーレジスト
- 第6-8話:WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL
- 第9話:Strapping/Goodbye is not an easy word to say
- 第10話:MEMORY in CHILDREN 3/3
- 第11話:ある日の春埼さん
- 第12-15話:ONE HAND EDEN
- 第16-19話:BOY, GIRL and ――
- 第20-24話:BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
- 最後に
総評
伏線回収が本当に凄くて気持ちいい。
ちょっとした会話も伏線になっていたりする。
但し、前半は色々と伏線を散りばめているので、見ていて意味が分からないとか、会話の内容が哲学的過ぎてついて行けないとか、ある意味ちょっと面白くなるまでのハードルは高い感じ。
それでも6-8話位からの色々な「点」が「線」になっていく気持ちよさは素晴らしい。
後半はそれまでに出てきたもの全てを使って話を盛り上がる構成が凄く、どんどんと話が終わりに向け集約していく感じが気持ちいい。
春埼のリセット能力が最大3日までとか、セーブしてないと使えないとかで、ゲームで何度もリセットしながら攻略していく感覚に近く、設定的に良くできている。
このリセット能力を使いこなす完全記憶を持ったケイの頭脳戦が、先の読めない面白さになっている。
そして、ケイと春埼のとてもぎこちなく不器用な恋物語が話を盛り上げてくれる。
毎回色々な能力者が出てきて、次はどんな能力なんだろう?とワクワクできる。
そんなのありか!って能力も出てくるし、ご都合的と言えばご都合的かもしれないが、様々な人の能力を駆使して解決に向かっていくストーリーが本当に面白い。
春埼のキャラ設定が中々面白い。
人見知りとかコミュ壁って訳ではないけれども、あまり人と接しないので色々言動や行動がおかしい。
このおかしさが春埼の最大の魅力。
淡々とロボットのように喋るが、しっかりと感情があり、見ていて微笑ましい。
注意:ここからは、ネタバレありです。
ストーリーチャートで振り返るストーリー紹介&感想(ネタバレあり)
第1-2話:MEMORY in CHILDREN 1/3、2/3
咲良田市。
人々の半数が何かしらの能力を持っている街。
物理法則にすら反する能力であるが、咲良田の外に出ると能力の事を忘れてしまい使えなくなる。
春埼美空:
リセットは最大3日前に全ての事象を戻す能力。3つの制約あり。
事前にセーブしていなければならずセーブの効果は72時間。
リセットしてからセーブまで24時間以上必要。
リセットは春埼自身にも効く。
浅井ケイ:
完全記憶の能力。
小さい頃からの全ての記憶を鮮明に覚えており、リセットされてもリセット前の記憶も保持される。
生徒会長の坂上:
右手で触った人の能力を左手で触った人へコピーする能力。
中野智樹:
時間と場所を越えて特定の人物に声を届ける能力。
「リセット」後も効力が残る。
菫の紹介でケイと春埼が出会う。
ケイは春埼の能力を上手く使える為協力しようと言うが断られる。
春埼と仲がよく母親の能力で作られた子供マリは、母親が咲良田から出ていき管理局預かりになる。
ケイに促されリセットを使う春埼。
ケイの記憶能力をコピーしマリの真相を知った春埼はマリを助けたいと言い、クラスメイト達の助けを借りマリと母親は再び一緒にいることになった。
春埼はケイを信用し協力することにする。
そして夏の終わり、リセットを使った後の繰り返し世界で菫が亡くなる。
感想:
能力を使って問題を解決する過程が面白い。
坂上の能力を使う直前にセーブ、そこに戻ってきて春埼にマリに起こるであろう事を見せるのが上手い。
ケイと春埼が初めて会った時の春埼「私が1年生の間に最も多く会話をしたクラスメイトは相麻菫です。私が2年生になってから学校で最も多く会話した相手はあなたです」。
すげぇな。
しかし、この言葉だけで春埼の普段が手に取るようにわかるのが凄い。
上手い言い回しだなぁ。
第3-4話:CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
野ノ尾盛夏:
寝ている時に猫と意識を共有することができる能力。
村瀬陽香:
自分の身体の任意の部位と効果対象を指定し触れた対象を消すことができる能力。
リセット能力を打ち消す事が出来る。
好井良治(非通知君):
情報を生きるための栄養として摂取する能力。
極度の潔癖症。
皆実未来:
幽霊になる能力
村瀬陽香は管理局を潰す為マクガフィンを探す。
その最中、猫が死んでしまうのを目撃、春埼にリセットを使わせ猫を助ける。
マクガフィンを追う中、非通知君の電話線を切ってしまう村瀬。
非通知君は情報が取れなくなり、皆実から情報を吸い取り殺してしまう。
皆実が死んだことを知った村瀬はケイにリセットを使わせる為、ケイを襲う。
津島先生から能力を過信する村瀬を負かして彼女を助けて欲しいと頼まれるケイ。
ケイは村瀬と対峙し村瀬の能力で自分の命を落とす事で、村瀬に強いトラウマを植え付け勝利する。
感想:
様々な人の思惑と行動が絡み合いとても複雑な話しになっていて面白い。
ロボットのようだった春埼がとても可愛らしくなっている。
「ケイが女の子とピクニックに来たというので、追いかけてきました」とか、村瀬さんを紹介する時に「革命家の村瀬さんです」って言ったり。
そりゃ、管理局潰すマンだけどさ、革命家って(笑)。
「最近よく女の子と一緒にいますね」とケイにさらりと言ったり。
普通にちょっと言動の可笑しいかわいい女の子だな。
第5話:ビー玉世界とキャンディーレジスト
高校入学直後、奉仕クラブに入部させられるケイと春埼は、ビー玉に入ってしまった世良佐和子をリセットを使って助け出す仕事を受ける。
佐和子から事情を聴き、リセット限界日時まで調査を続けるケイ。
佐和子は鏡やガラス片に映った景色の中に入り込む能力者で、能力が無意識に発動、自分で解除できないと言う。
ケイは佐和子の中学時代の同級生に話を聞き、佐和子が風紀委員と言うあだ名で呼ばれ嫌われていたことを知る。
ルールを守る事が綺麗なものと思っている佐和子は、バスに乗り遅れ入学式に遅刻となってしまった為にビー玉の中に逃げ込んだ。
それを佐和子と話しリセットするケイ。
入学式当日、ビー玉を回収するケイ。
佐和子はバスに乗り学校へ行く。
綺麗なものばかりを探して生きるのは、たぶん利口じゃないと言いつつも、ルールを破る事は出来ない佐和子。
そんな彼女にケイは学校で飴を食べさせ、ルールを破らせる。
自然と涙が出る佐和子。
その後、ケイは授業中の飲食以外は校則違反ではないと言い、佐和子は胸の中にある綺麗なものを再認識する。
感想:
時系列的に2話直後の話。
1話完結で今までに比べるとあっさりした感じのちょっと良いお話し。
子供の頃に言われた綺麗なもの、それをずっと胸の中に生きてきたけど周りとはうまくいかない佐和子。
最後の飴を食べて自然と涙が出てくるシーンが印象的。
その後のケイの言葉も良かった。ケイは天然ジゴロの素質あるよね。
今回も春埼はちょっと面白かわいい。
佐和子から同級生に丁寧語は変だと言われる春埼はケイの口調を真似て喋る。
いや、なにもケイを真似しなくても・・・。
とても違和感があり変だ。
ケイの前でもその口調で話し、ちょっとケイが困惑してるのが面白い。
春埼は天然だよなぁ。
第6-8話:WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL
佐々野宏幸:
能力によって撮った写真を撮った場所で破ると写真の中に入れる。
中に入れる写真を撮るのが能力であり、撮った写真は誰でも使える。
岡絵里:
記憶操作の能力を持つ。発動条件は5秒以上目を合わせる事。
外から正しい指摘をすれば記憶を思い出し、一人の人物に対し他の記憶操作を行うと最初の効果は消える等制約がある。
能力が奪われるのは、能力の発動のさせ方を忘れさせる為。
魔女:
未来視の能力
加賀谷:
対象をロックする能力。
右手でロック、左手で解除。
ロックはリセットの影響を受けない。
管理局の頂点に近い立場であり、管理局のシステムの一部となっている未来視能力を持つ魔女は死期が近づいていた。
最期の1週間を外で佐々野と過ごす為、管理局脱出に絵里の能力を必要としていた。
時間がない魔女はケイを使い絵里が早く自分の元までくるように誘導する。
真相を知ったケイは絵里も助け、魔女も助ける方法を考え実行。
魔女は管理局を脱出し咲良田を後にする。
その際に魔女は自分の後継者は菫であり、ケイは菫ともう一度会うと未来視を告げる。
そして、今回の一件でケイは菫が写った写真を手に入れていた。
感想:
3話続く魔女のお話し。
リセットの回数は少ないが、話の内容は中々複雑。
魔女と佐々野さんの壮大な恋物語であり、何十年も離れ離れで、死ぬ直前の1週間だけ一緒にいるっていうのが見ていて哀しい。
ずっとずっと待ち続けて実行した計画なのだろう。純愛だなぁ。
そして未来視による菫の復活示唆。
なるほど、菫は死んだんだけど死んでないのか!
重要アイテムだろう佐々野が撮った菫の写真も手に入れてるし、今後の展開に目が離せなくなるって感じ。
今回もケイがもの凄い策士だ。
よくあんな計画思いつくよな。
そして村瀬さんの能力便利すぎ。
魔女が写真を破いて部屋から出ていくシーンは「なるほど!」ってなって鳥肌が立った。
第9話:Strapping/Goodbye is not an easy word to say
2年前。
菫が亡くなってから2週間、ケイと春埼は疎遠になっていた。
1週間前、先生の勧めで奉仕クラブに入ったケイと春埼。
先生から幼い子が能力で女の子を傷付けてしまったので、リセットで状況を戻し、ケイの完全記憶で経緯を説明する仕事を依頼される。
リセットが使えなくなったと言う春埼。
ケイもリセットを指示しない。
春埼は菫の死にリセットが係わってるのではないかと感じる。
ケイは菫の件でリセット使用による不慮の事故の発生を恐れていた。
管理局の調査で菫の死は事故であるという結果がでた。
ケイが死亡現場に行くと、危険な場所を修理しにきた女性が危ない所は特になく修理は必要ないと言う。
結果として誰かを傷つけても、それより大勢の人を助けたいからリセットを使うと言うケイは春埼にリセットを指示。
そして菫を生き返らせる方法を探すと誓う。
感想:
菫が亡くなった直後の過去回。
中学生のケイが咲良田にある無数の能力を使い菫を生き返らせることを決意する。
まあねぇ、あの時のリセットは春埼にキスしたのを消す為だけのリセットだったし、心に大きく残っちゃうよなー。
って事は、前回の魔女の言葉とかはケイの決意に一歩ずつ近づいてるって事か。
謎のお姉さんのキットカットとコアラのマーチ推しが凄い。
「Have a break!休憩しよう」ってキャッチコピーまでそのまま言ってて、もうね、あのシーンそれが気になって気になって会話が頭に入らなかった。
回想の中の菫と春埼の会話。
相変わらず菫が話をすると禅問答のような感じだ。
菫の話聞いて「意味が分かりません」って答える春埼に、「それな!」て言いたくなった。
第10話:MEMORY in CHILDREN 3/3
ケイ達は桜の写真を使い、菫復活の実験をし成功する。
菫の能力は未来視であり、菫の復活は最初から決まっていたと考えるケイ。
ケイは、マクガフィンとは必要な能力者をケイの元に集める菫が用意した小道具だと春埼に話す。
そして、春埼のリセット能力、村瀬の自身のリセットを無効にできる能力、坂上のコピー能力を使い菫を写真の中から現実に復活させる。
感想:
様々な伏線を経て菫復活する第10話。
凄いわ。2話で菫が死んでから、ここまでの話が菫復活のために全て繋がってるんだな。
村瀬さんと出会い、佐々野さんと出会い、魔女と出会い、これらが全てマクガフィンで繋がっている。
単なる石なのになんて小道具だマクガフィン!
未来視でこれを全て計画した菫も凄い。
いやーたまげたなー。
そして、写真の中に入り、微笑む菫を見た時の鳥肌が凄い。
第11話:ある日の春埼さん
ケイから友達を作った方がいいと言われた春埼。
お勧めは野ノ尾さんと言われたので、野ノ尾のもとへ行き、事情を説明、友達になる事に。
連絡先を交換し、思いつくままに会話をする二人。
友達になれたか?と聞く春埼に、知人の範疇に思えると答える野ノ尾だが、何度も繰り返せば友達になるだろうと言い、お互いの写真を送り合う。
ケイが風邪をひいて学校を休んだ。
皆実は春埼にお見舞いに行くべきだと言う。
お粥の準備をして家を出る春埼。
途中スーパーで梅干を買い、お菓子屋でアイスクリームを買うが、お見舞い自体が迷惑ではないかと考えだし家に戻ろうとする。
するとケイからアイス買ってきてとメールが来る。
そのメールは春埼の跡をつけていた皆実がケイにお願いしたものとわかり、春埼は皆実に礼を言いケイの家に向かう。
感想:
ほのぼの日常回。
違う番組を見てるんじゃないかと思うほどの日常回だ。
でも春埼の日常が面白すぎて、これはこれでいいんじゃないかと思う。
ケイとの会話を全て話し、と言う事があったので友達なってくれませんか?と言う春埼。
いやいや、そのなり方は間違ってるだろ。
「そうだな、三月堂のシュークリームで手を打とう」と言う野ノ尾。
おいおい友達料か!
「友達を作るというのは手間のかかるものと思っていたのだけど、こんなに簡単にできるなんて」
いやいや、全く友達なってないからね、春埼さん。
春埼って超天然さんだよな。
ケイのお見舞いに行く春埼。
色々と頭で考えてる事が面白すぎる。
やっぱりちょっと変な子だ。
そして謎の桃推し。
店員にアイスを薦められて「なるほど、確かに熱が出ている時などは冷たいものは気持ちが良さそうだ。でも・・・桃ではない」って何だよそれ。
店員「桃もいいけど一番はアイスです」、
春埼「桃ではないのに?」
な に こ の 会 話 (笑)。
第12-15話:ONE HAND EDEN
片桐穂乃歌:
夢の中に世界を作り出す能力。
その中で思いのままに生きている。
穂乃歌の近くで眠ると夢の世界に入る事が出来る。
夢の世界ではミチルと名乗り、チルチルという神様とモンスターを作っている。
相馬菫:
未来視。
対象となる人物と会話することで発動する。
野良猫屋敷のお爺さん:
真実を書き記す能力。
シナリオの写本を書いている。
宇川沙々音:
生き物以外なら何でもイメージ通りに世界を変化させる能力
索引さん:
相手の嘘を完全に見抜く能力
ケイは菫を咲良田の外に出すシミュレーションが夢の世界で可能かどうか確認する為、奉仕クラブの仕事として片桐穂乃歌の夢の世界に入る。
そこで出会った野良猫屋敷のお爺さんは真実を書き写す能力の持ち主で、シナリオの写本を書いていた。
シナリオNo.407をよく読んでと菫に言われていたがNo.852以前のシナリオは管理局が持っていた。
ケイは穂乃歌とこの世界を助ける代わりに、穂乃歌が作り出したこの世界の神様であるチルチルにシナリオNo.407を貰う。
感想:
リセットはあまり使われないが、多くの人間が様々な思惑で物語に絡む話。
春埼と菫の正妻バトルが勃発するが、菫は未来視で負け確定なのよね、かわいそう。
菫が常に裏で何かしら動いており、管理局にも目を付けられ、今後にどう影響するのか?
No.407のシナリオがなんなのか?
楽しみが膨らむ。
そして野良猫屋敷のお爺さんに会う為には、野ノ尾がキーパーソンになっていて、今までの登場人物は何かしら重要な事に絡んでくる感じがパズルのピースみたいで凄い。
第16-19話:BOY, GIRL and ――
第20-24話:BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
浦地正宗:
対象の時間を巻き戻す能力。
巻き戻せる時間は2~3年ほど。
咲良田から能力を失くそうとする浦地の計画により能力暴発事故が立て続けに発生する。
2年前の菫の助けを得て浦地の能力と計画を知るケイ。
春埼が浦地により時間を巻き戻され、その後管理局により咲良田から能力が消え去る。
春埼はケイと共に桜の写真に入り能力を思い出しリセットを使う。
リセット後、菫の写真に入り坂上のコピー能力によって未来視を使い浦地への対抗策を考えるケイ。
仲間の協力を得て、浦地を説得するフリをしながら加賀谷を説得。
咲良田から能力が無くならずに誰もが幸せになる未来を見せる。
感想:
とにかく伏線の回収の仕方が凄い。
2年前菫が死んだのは自身のアイデンティティを失くし、嘘を見抜く索引さん対策をする為。
浦地の計画を阻止するのは2年前の菫であって、今の菫ではない。
たったそれだけの為に命を犠牲にする菫。
これを2年以上前から計画していた。
凄い、そしてケイへの愛が重い。
この作品はケイを主人公にして菫が書いた物語であり、ずっと自分の恋が実らない事を分かりながら行動する菫に涙が出てくる。
桜の木の下でケイの涙を見てリセットを行う春埼。
1話で涙を見たらリセットすると言っていた春埼の伏線を見事に回収。
いやー、これは見事だ。
写真の中の菫と会い未来視を行うケイ。
菫の写真がまた出てくるとは。
写真の菫が登場した時の微笑は鳥肌が立つ素晴らしさ。
浦地を説得しているようで加賀谷を説得していたと言うどんでん返し!
なるほど、浦地は相手にしてなかったのか!
最大のキーとなる人物を浦地と思わせておいてからの加賀谷。
素晴らしい、本当に素晴らしい展開だ。
春埼と菫が友達にはならないのがこの作品らしい。
安っぽい感じじゃない所がこの作品の良い所だ。
最後のタイトル回収で鳥肌が立つ。
サクラダリセット、咲良田でリセットを使う話しであり、浦地の咲良田から能力を消し去る「咲良田リセット」であり、ケイがやろうとしている能力を残しながら皆の幸せを考えた新しい咲良田になる「聖なる再生」。
いや~、やられた。
最後に
とにかく複雑で伏線の回収に鳥肌が立つ「サクラダリセット」。
最後に作品を通したストーリー伏線と回収をまとめておきます。
これ以外にも、細かな会話の伏線が散りばめられており、後半に向けて伏線が回収される度に鳥肌が止まらない最高の作品でした。
未来視によりこの計画を立てた菫。
計画を実行し、最後は菫も見れなかった未来を菫の能力を使い解決するケイ。
いや~、本当に凄いです。
脱帽です。
この作品はケイを主人公にして菫が書いた物語。
菫の実る事のない恋の物語であり、ケイの為、咲良田の未来の為、その身全てを捧げる菫の行動に涙が出てくる。