「ばらかもん」は2014年7-9月放送の漫画原作の日常コメディ作品。全12話。
島に引っ越してきた都会育ちで神経質な書道家「半田清舟」と、天真爛漫な「琴石なる」や自由奔放で個性豊かな島の人たちとの温かい交流を中心に、半田の書道家として、そして人としての成長を描いた作品。
◆ジャンル&キーワード
日常、ほのぼの、青春ドラマ、田舎、子供
◆お勧め度
★★★★☆(星4)
◆こんな人にお勧め
- 人の温かさを感じたい人
- ほっこりしたい人
- 子供に癒されたい人
目次
総評
プライベートなんてお構いなしに係わってくる島の人達がとても温かい。
その温かさに癒され、笑い、時には涙する。
ご近所含めて一つの家族のような、忘れ去られた日本の風景がここにはある。
大爆笑や号泣といったものは無いが、クスっと笑えて、ちょっとホロリとするそんな内容です。
このさじ加減が作品の世界観とマッチしていて心地いいです。
方言がそのまま使われているので、風景と相まって、見ていてとても田舎に来た感じがして、それだけでなんか癒される。
たまに方言がきつ過ぎて何言ってるか分からないけど、それもこの作品の味であると感じます。
子供側の主人公と言うべき琴石なるがすごく可愛いです。
無邪気で天真爛漫、男の子と間違えちゃうくらい元気いっぱい、素直でスレた所が無く、見ていて本当に気持ちのいい子です。
深夜番組ではなく、朝や夕方、もしくはNHKで放送して欲しい作品。
深夜で一部の人しか見ないとかもったいないです。
見終わった後、あなたもこの島に住みたくなるでしょう。
注意:ここからは、ネタバレありです。
各話ストーリー紹介&感想(ネタバレあり)
第1話:ばらかこどん
作品を酷評した書道展示館の館長を殴ってしまった書道家の半田清舟は、父親に勧められ、書道と向き合う為に身寄りのない島で独り暮らしをすることに。
引っ越してきた当日、借りた家の中では天真爛漫な小学生琴石なるが秘密基地として遊んでいた。
何度追い出しても中に入ってくるなる。
なるに「学校の先生が書いたみたいな字」と言われ、作品を酷評されたのを思い出し家を飛び出す半田は、追ってきて謝るなると大自然の中楽しいひと時を過ごす。
家に戻った半田となる。
そこには引越しの手伝いをしに近所の人達が集まっていた。
感想:
半田の葛藤や、なるの天真爛漫さ、島の人達の温かさがよくわかる、半田となるの出会いを描いた第一話。
おじいちゃんのいきなりの方言、何言ってるか分からん(笑)。
これだけで凄く田舎に来たっていう印象になる。
何度追い出しても家に上がり込んできたり、半田に素直に謝ったり、服を着たままの泳ぎ方を教えたりで、なるの子供ならではの天真爛漫さに心癒される。
そして、「先生もはよこい、この壁を越えんとなんも見えんぞ」と手を差し伸べるなる。
なんだ、単なる天使か、ちょっと感動しちゃうワンシーンだ。
引越しの手伝いに集まる近所の人達。
こういうの見るとほっこりする。
そして、ひなちゃん扱い難しすぎ(笑)。
第2話:やかましか
毎日のように半田の家を訪れるなる。
そして、元秘密基地だった家に中学生の美和とタマも上がり込むようになる。
そんな中、大家の息子ヒロシが差し入れを持ってくる。
自分には何の才能もないと嘆く半端男のヒロシは、半田の部屋で沢山の書を見つけ、才能とは多大なる努力の賜物であると気付き、もっと努力する事を決意する。
ある日、夏バテで倒れてしまい入院する半田。
なるや、美和とタマ、ヒロシがお見舞いに来る中、隣部屋に入院しているおじいさんからの言葉に感銘を受け、書道のアイデアが浮かぶ。
退院の日、隣部屋には誰も入院していない事を聞かされるのだった。
感想:
美和、タマ、ヒロシ登場回。
そして、見舞いに来てくれる人々の温かさを感じられるちょっと不思議回。
中学生の美和とタマもなるに負けず劣らず自由だ。
そして、簡単に中学生の口車に乗せられる半田、チョロすぎませんかね。
「先生はな、こがん沢山書いても、まだ良か字書けんと言う。先生は才能がなかけん」
なるは先生の言ってる事そのまま言ってるだけなんだろうけど、努力が一番の才能とわからせるいいシーンだな。
人妻ナースさん。
「手なんか出すわけないでしょ」というと怒られ、実際手を出すと嫌われて避けられるっていう・・・一体どうすれば?
座薬と言う言葉に反応、そして、お見舞いに来たヒロシと半田のやり取りに目を光らせるタマ・・・この子はもしかして・・・?。
なるの爺さんの幽霊話・・・つくり話じゃなかったのか!
隣部屋のじいさん消えていく時の背景とか怪しかったからまさかと思ったが、本当に幽霊だったとは。
第3話:ひとんもち
商店でタマと出会った半田は、タマが描いた漫画の原稿を読む事に。
その夜、漫画家志望を内緒にしていたタマは、調子に乗って半田に原稿を見せてしまった事を悔やみ、自分が腐女子である事がバレてしまう前に言い訳しようと半田の家に行くが、そこでヒロシと半田の姿を見て新たな妄想を膨らませてしまう。
書展で大賞を18歳の若手に取られてしまい落ち込む半田。
なるは半田を励ます為に「もちひろい」に誘う。
上手に餅が取れない半田は、今の自分の書道と餅拾いを重ね辞めたくなるが、餅拾い名人ヤスバのアドバイスを聞きやる気を取り戻す。
感想:
ギャグに全振りしたタマの腐女子回と、餅拾いから書道に向き合う考えを学ぶ回。
タマの演技と、名人の名言が光る3話。
いきなりの劇画調なる。
なんという飛び道具、くっそ笑った。「ギルティー」とか、「チャンスは一度きりだ」とか言って背後に立ったら撃たれそうだ。
マンダムとか古すぎないか?
そして「あけ口」を「あけろ」と読むなる。
まあ、言いたい事は合ってるが斬新な読みだな。
タマ、お前やっぱり・・・腐女子だったのか!
初めてBL漫画を見て壁に投げつけるタマ。
泣きながら「男同士でこんなのイヤー」「不潔だよバカ」「大人はみんな汚いよ」からの「チラっ」。
やばい、この子面白い。
名人の言葉、「上ばっかり見ちょるけんダメたいね」「チャンスは意外にも下に落ちちょるけんね」それでも取れない時は「どうぞお先に、譲ってやって、もっと良い餠ば狙え」胸にしみる名言だ。
みんなの家にぜんざい配ってるパンチ。
すっげーいい人なんだな。
第4話:しまんおんつぁんどん
PCも携帯も故障してしまった半田は、東京にいる川藤と連絡を取る為、商店に電話を借りに行く。
川藤から書展が開かれる事を聞いた半田は、次こそ大賞を取ると闘志を燃やす。
ある日、スランプ気味の半田は美和の父親から「船の側面に船名を書いてほしい」と頼まれる。
筆と墨ではなく刷毛とペンキ、さらに一発勝負で失敗が許されない仕事に緊張し、中々字が書けない半田。
しかし、なる達が面白がってペンキの付いた手で船体に手形を付けてしまった事により緊張が解け、手形を隠すようにダイナミックに字を書くのであった。
感想:
猫アレルギー、黒電話、船体への書道と半田のはじめて尽くしな第4話。
なるはなんで高橋名人知ってるの?
NHKで活躍中の中におっさん入った5歳児かな?
半田先生、黒電話の使い方分からないかー、そうかー、分からないかー。
もしかして分かる人はおじさんなのか?
黒電話はじじい発見器なのか!?
川藤の大賞期待できるんだろうな?という問いに「今はまだ暗闇の中だ…必ず光を見つけ出すさ」と答える半田。
かっこい・・・い?
これ中二病のやつよね?
なる達からも完全にからかわれてる(笑)
ペンキ触っちゃうなる達。
子供あるある。
美和のとうちゃん、方言きつくて半分くらいしか言ってる事わかんないぞ。
第5話:うんにおえぎいっ
半田に課題の習字を教わりに来るなる、美和、タマの3人。
大賞以外取らせないと熱く指導する半田だったが、休みたい美和は半田を買い物に行かせる。
その隙に彼女の痕跡を探す美和とタマだったが、何も出てこず、半田に書道以外も興味持つように言うのだった。
半田は子供達の海水浴に同行することになった。
岩場の海水浴場も子供達は慣れたもので遊びまわっていた。
慣れない半田だけ転ぶ中、半田は危険な場所から飛び込むなるを見て止めに入り怒る。
帰り道、他人を心配する事が初めてと告白する半田に、子供達は泣きながら抱き付き絆を深める。
感想:
「このもん」が美味しくてたまらない半田が、子供たちと触れ合い絆を深める回。
このもんってそんなに美味いのか?
先生の彼女の話をする美和とタマ。
「彼女!?」って目ん玉飛びだしてるなるかわいい。
ずっと後ろでアタフタしてるし、なるは先生の事が大好きなんだな。
海水浴なのに誰も水着着てない。
確かに昔、島出身の人に聞いたら「水着なんて着ない」って言ってたな。
もっと安全な砂浜とかで遊べと言う半田に「砂浜なんて子供の遊ぶとろこだ」って言うなる。
なるの顔(笑)、なんだそのドヤ顔。
ヒロ兄の事をどう思うか聞いてくるタマに、タマがヒロの事を好きなんだと勘繰る半田。
違う、そうじゃない。
そして、「ヒロはいい奴だよ、可愛いとこあるし、付き合うんだったらああいう奴が・・・」
「もう沢山だぁぁぁ!」
酷い勘違いから生まれた不幸だ。
ナマコのモザイクが・・・(笑)
高飛び込みで頭からダイブするなる。
さすが野生児。
海水飲みながらモガモガ喋ってるのがかわいい。
他人を心配する事が初めてと半泣きで告白する半田と、泣きながら抱き付く子供達。
みんなかわいくて、心温まるわー。
第6話:よそんもん
東京から半田の友人川藤と書道家の神崎が半田の家にやってきた。
神崎は前回の書展で大賞を取った18歳の若手書道家であったが、半田は悔しさはあるものの、以前よりは気にならないという。
次の日、半田の家に訪れる神崎。
半田に憧れて書道家になった神崎は、島に来てからの半田の書は以前より下手になっていると指摘、東京に戻って書道に向き合う事を提案する。
しかし、半田は以前の行儀の良い字ではなく、自分にしか書けない字を書きたいからと東京に戻る誘いを断る。
感想:
半田が島で自分だけの字を見つけたいと思う第6話。
ギャグを織り交ぜながらも、最終的な半田の決意表明に熱いものを感じずにはいられない。
家の前で貝売ってたり、川藤の刺青みてマジックで腕に書いてきたり、貝生で食ってたりするなる。
相変わらずの自由さで見てるだけで心癒される。
島の人達に捕まる川藤。
なぜか宴会になっちゃってるじゃんか。
相変わらず島は平和って事だな。
神崎が先生を破った18歳若手書道家と分かった美和とヒロシ。
先生のメンタルの弱さから知られてはまずいと、あの手この手で二人の接触を防ごうとしてるのが微笑ましい。
君たちはドンだけ先生の事好きで心配なんだよ。
神崎に色々言われ悩む半田。
屋根から紙飛行機を飛ばすなる。
そして半田の「どうぞお先に」。
素晴らしい演出だ。
ヤスバのアドバイスが効いてるのが、また最高によくちょっと目頭が熱くなる。
からの「もうしばらく先に行って待ってろ。風に乗ってすぐに追いつくから」。
半田先生、恥ずかしい言葉禁止でお願いします。
第7話:ひさんいを
半田たちは川藤と神崎を連れ釣りに来た。
釣りをしながらも書道論になる半田、川藤、神崎の3人。
神崎はスランプに陥っているという。
半田は父親の字を、神崎は半田の字を真似てるだけだと言い、新境地を開けと力説する川藤。
なるが作った独創的な針で「ひさんいを=ニシダイ」を狙い、食付くも空中で針が分解してしまう。
楽しい時間を過ごした半田と神崎は無性に字が書きたい気分になるのだった。
東京に帰る川藤と神崎の見送りに空港に来た半田たち。
別れ際、川藤に父親の想いを理解し始めるたと告げる半田。
そして、半田に礼を言う神崎。
二人が去った後、半田は次に会うのが楽しみだと微笑む。
感想:
川藤の想い、そして島の人達との交流から、半田と神崎に変化が現れ物語後半に向けての再出発的感じの第7話。
1話の尖っていた半田とは思えないくらい、島での生活により変化している半田が見れる。
みんなでワイワイ釣りして、空港でお別れするだけなのに心が癒される回。
フナムシを素手で捕まえるなる。
すごいわ、勇者かな?
そして逃げ回ってすっころぶヒナがかわいい。
新境地を開けと力説する川藤。
見た目や行動は酷いが、一番冷静な大人なんだよなー川藤。
半田がお子様すぎるだけかもしれないが・・・。
金属探知機の3段落ち(笑)。
なるは何が反応してるんだよっ!?
第8話:オンデ
なるの誕生日。
半田はプレゼントとしてカブトムシを捕まえに行った先で、ケン太達と出会い虫を買収しようとするが、子供達との虫捕り合戦に。
虫が触れない半田は虫捕りにことごとく失敗。
ケン太から一匹クワガタを貰うも逃げられてしまい、なるへのプレゼントは「何でも1回言う事をきく券」となる。
お盆になり、なると一緒に墓参りに行く半田。
全く違う風習に戸惑うも、皆と過ごす墓参りを楽しんでいた。
そんな中、なるの両親を見た事が無い半田は、なるが寂しくないように暇なうちは構ってやろうと考え、なるの爺さんが戻ってくるまで墓参りを延長する。
感想:
虫が触れない半田のヘタレ全開な話と、何気ないお盆の日常を舞台に、いつも天真爛漫ななるの内心を思うちょっとウルっとくる感動の第7話。
新境地を考え筆とは違うもので書を綴る半田。
違う、そういう事じゃない(笑)。
クワガタ触れない半田。
わかるわー、虫気持ち悪いもんね。
子供の頃は触れてたけど、今は絶対に無理。
6本の足がムニョムニョ動くのだけで鳥肌が立ちまくる。
半田の家で誕生日会の準備をしている美和達。
みんな合鍵持ってるのかよ(笑)。
この島には防犯という言葉が無いのか?
「何でも1回言う事をきく券」を貰ったなる。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ」喜びすぎ。
オンデの歌と踊りを見る半田。
「あれって日本語に訳すとどういう意味なんだ?」
「別に外国語じゃなかし」
いやいや、日本語に聞こえんぞ。
方言丸出しなのがばからもんの良さよね、たまに何言ってるか分からないけど。
今まではなるが一人で火の番をしていたと聞く半田。
「そういえば、なるの親って見たことないな」。
楽しむなるを見て、「いつも誰かと一緒にいるから気付かなかったけど、人並みに寂しかったりするんだよな。どうせ放っておいても勝手に成長するんだろうけど 俺が暇なうちは構ってやるか・・・」。
そして、遊ぶ時間を延長して喜ぶなる。
墓の蝋燭の火を見て「先生見てみて、ばーちゃんも笑っちょるよ」。
この最後の引きが凄くいいシーンだ。
この一連のやり取り、本当になんだろう、心がね、ちょっと締付けられて、暖かくなって、泣きたくなる。
なるがずっと元気だから、なかなかの破壊力だ!
第9話:おけがまくっちした
家の風呂が故障してしまい薪で風呂を沸かすことに。
家から煙が出てるのを見て、なる、美和、タマが駆けつけるも風呂だと分かり冷やかして帰っていく。
風呂から上がった半田は、台所で飯を作っているヒロシを発見。
二人でご飯を食べるも、そこにヒナが現れ、なるが虐められていると聞き公園に助けに向かう。
隣村の子供ともめているなる達。
仲裁に入るも半田たちが大人げなく本気になってしまい、収拾がつかなくなる。
そこにアッキーが現れ全てを収めて帰っていく。
子供達と山に遊びに来た半田。
帰り際に夕日を見て書へのインスピレーションを受けるも崖から転落してしまう。
そして先生を助けに来る美和、タマ、なる。
無事家に帰った半田は感じたインスピレーションのまま豪快な字を書くのであった。
感想:
子供達との日々のふれあいを描いた子供達がみんなかわいい日常回。
半田家で料理しているヒロシ。
君は通い妻か?
タマちゃんの妄想がさらに広がるな。
子供のケンカを止めに入るも、完全に本気なってしまう半田とヒロシ。
警察に電話するとか卑怯すぎるだろー!
大人のくせに本気出して汚いと言われ「大人だからだ!」と真顔で答えるな。
そして、登場し全てを丸く収めるアッキー。
おいおい何者だよアッキー。
なんと言う人格者。
ターザンごっこで泣きながら全員を突き落すヒナ。
大 惨 事 !(笑)。
Anotherなら死んでた。
先生居ないのに当然のように半田家にいる美和とタマ(笑)。
第10話:だっちいこで
書展に出す作品を決めた半田。
インスピレーションから最高の作品を書けたという思いがあるが、勢いのみと思われないか不安に駆られ、本当にいいのか悩む。
そんな時ひなの爺さんから、神社に寄付してくれた人の名簿を書き直す仕事を頼まれる。
その帰り、川藤からの電話に「わかった、帰るよ」と言う半田。
なるとヒナを祭りに連れて行く半田。
子供の頃祭りに行けなかった半田は子供達と祭りを満喫、最後はみんなで花火を見る。
そして家を全部戸締りし、半田は東京へ。
遊びに来たなるは、先生が居ない事に気付く。
感想:
なるとヒナの可愛さに癒されながら、楽しい祭りの中にも半田が東京に戻ってしまうという寂しさが垣間見れる第10話。
「何でも1回言う事をきく券」をじいちゃんに奪われて使われてしまうなる。
水切りが上手くいく石を貰うも「いらねーーーー!」(笑)。
そりゃ、いらないよね。
アッキーのスペックが高すぎませんか?
姉はかなりポンコツなのに。
なるとヒナのコンビが可愛すぎて破壊力が凄かった。
特に金を見せびらかせる二人のドヤ顔が最高。
祭りを楽しむ二人をずっと見ていたい。
東京に向かう半田、半田が消えた先からなるが走ってくるラストの演出が素晴らしかった。
そして、なるは床下から出入りしてたのかよ!
鍵なんか不要な訳だ。
第11話:東京にいます
東京に戻り川藤が営む川藤美術芸術舎を訪れる半田。
そこには半田が書展に出す作品「星」が届いていた。
半田の書を見に来た館長と再会する半田は、深々と頭を下げ謝罪し館長から許しをもらう。
半田の書を見る館長。
自信が持てず緊張に耐えられない半田は、館長と作品にお茶をぶちまけてしまい、この作品は練習で書いた試作品だと嘘を吐く。
館長は作品を絶賛し、書展ではもっといい作品が見れると期待して帰る。
実家に戻り書展に出す作品を書く半田だったが、前回と同じものが書けない。
半田を見かねた川藤は島に電話。
商店に集まった皆と会話した半田は、書展に出す新たな作品を完成させる。
感想:
半田が館長に謝罪し新たな書に挑む第11話。
館長に謝罪する事で、やっと本当の一歩を踏み出せたなって思える回。
自分の書について川藤にグダグダ説明する半田。
「要するに、まぐれって事か」ひっど。
物凄い簡単なまとめ方。
しかし、的を得ている。
館長に謝る半田が1話のなるを連想させる。
その後、館長と作品にお茶ぶちまける半田。
いやいや、どんなに緊張して動揺してても、そうはならんだろ。
館長が不憫でしょうがない。
半田母登場!
なんか凄い破壊力のある美人人妻だ!
ここにきて作品トップレベルのキャラ登場かっ!
商店に集まった皆と会話する半田。
なるの「先生がおらんばつまらん、一緒にやりたい事まだまだいっぱいあっけん。じゃけんさ、はよ帰ってきてね」。
破壊力抜群!
ワイワイ騒いでたのに、ここだけ騒がしくないトーンで泣けちゃうよ。
良い演出だなぁ。
第12話:かえってきてうりしか
島に帰ろうとする半田だったが、母に猛反対される。
そこで、父母と川藤を交え4人で話し合う事に。
断固として島行きを良しとしない母。
父は若い頃に島に住んだ事があり、自分で決めろと言う。
そんな時、島の人達から半田が頼んでいた荷物が届く。
荷物の中には子供達が色々なものを一緒に入れていた。
それを見た母は「必要とされてるなら戻るしかないでしょ」と島行きを許すのだった。
島に帰ってきた半田。
家に戻り大喜びの子供達。
書展の結果は半田も神崎も圏外だったが、半田は今自分が一番大事にしているものが書けたと満足していた。
そんな半田の作品は、島のみんなの名前を書いた書だった。
感想:
大団円の最終回。
号泣するとかじゃないけど、胸にしっかりと刺さり、心が温かくなる、とても爽やかないい終わり方だったと思う。
半田母スゲーな、とってもめんどくさかわいい生き物だな。
オラオラオラオラってスタープラチナ使ってる。
母はスタンド使いだった!?
先生が帰ってきてもいいように家をかたずける子供達・・・ん?誰もいないのにこんなに汚れないだろ。
根本的に何かが間違ってるような気が・・・。
しかも、途中から遊んじゃってるし。
子供あるあるだな。
先生が玄関開けた途端に飛びかかるなる。
やっぱり、天真爛漫ななるが一番かわいいな。
なるの「うーん、よーわからん」って言葉で〆るのが凄く良かった。
難しい事や言葉なんかどうでもよくって、みんなで一緒に居て日々楽しく、それでいいんだよね。
最後に
島の人達の温かさに心癒され、田舎に住みたくなる、最高の作品ですね。
そして、なんといっても天真爛漫な「なる」がとてもかわいい。
なるを見ているだけで心がポカポカしてきます。